インターネット上のファッションショッピングサイト「ZOZOTOWN」を展開するZOZOの2017年度3月期連結決算は、売上高は984億円(前年度比28.8%増)、営業利益は327億円(同24.3%増)と、増収増益となった。当年度はCRMシステムを活用し、ユーザーに対する積極的なコミュニケーションや、後払い決済サービス「ツケ払い」サービスの開始など、決済手段の拡充にも取り組んだ。また二次流通事業を展開するZOZOUSEDの伸長などもこの業績に寄与している。EC業界の拡大に伴い、今後も業績は伸びることが期待されるが、ZOZOTOWN事業への極端な依存には懸念が残る(2017年度売上高構成比は91.7%)。主力事業の更なる深耕とともに、BtoB事業の拡大、そして2015年から開始した有料会員サービスの会員数の増加などが求められる。
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事
成長市場を探せ ビスケット市場、4年連続プラスで初の4,000億超えに(2024年)
緩やかに増減を繰り返してきたビスケット市場が伸びている。2020年から4年連続プラスで、2023年はついに4,000億円を超えた。コロナ下でも堅調な動きを見せ、2023年の販売金額は4,260億円で、コロナ前の2019年比で1.13倍となった。
消費者調査データ ノンアルコール飲料 首位は「ドライゼロ」、追う「オールフリー」「のんある気分」
2022年のノンアルコール飲料市場は8年連続で拡大を続け、過去最高と推定される。調査結果をみると、ビールテイストの「アサヒ ドライゼロ」が、全項目で首位を獲得したが、再購入意向ではカクテルテイストやワインテイストなどのブランドも上位に複数ランクイン、ノンアルコール飲料の幅の広がりを示している。
「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 20代男性の内食志向にマッチして伸びる冷凍餃子
数ある冷凍食品の中で圧倒的1位の生産量を誇る冷凍餃子は誰がなぜどのように購入しているのか調べてみた。餃子の選好度、購入頻度、購入増減とも20代が他の年代に比べて高く、冷凍餃子は若い年代が牽引して、拡大してきていることがわかった。