日本たばこ産業の2022年12月期の連結決算は、売上収益2兆6,578億円(前年比14.3%増)、為替影響を含めた調整後営業利益7,278億円(同19.2%増)、当期利益4,427億円(同30.8%増)と、増収増益であった。たばこ事業については、主要市場である日本・フィリピン・ルーマニア・ロシア・スペイン・台湾・トルコ・英国を含む全てのクラスターでポジティブな単価差影響が発現したこと、底堅い総需要、継続的な市場シェアの伸張、RRP 関連売上収益の増加及び主に円安によるポジティブな為替影響により、前年度と比べて増収増益となった。また、医薬事業は連結子会社である鳥居薬品が増収となり、前年度の導出品に係る一時金収入の剥落や海外ロイヤリティ収入の減少があったものの、前年度比3.1%の増収となった。調整後営業利益は、売上収益の増収が、鳥居薬品における研究開発費等の増加を相殺し、前年度比でほぼ同水準となった。加工食品事業については、コスト増加に対応した価格改定を主因に前年度比5.6%の増収となった。調整後営業利益は、価格改定に伴い売上収益が増収となったものの、原材料費等の高騰やネガティブな為替影響及び前年度に発生した保険金入金の反動影響により、前年度比11.3%の減益となった。23年度はJTグループの将来に亘る利益成長実現のための礎を作る年として、HTS (heatedtobacco sticks)カテゴリを中心とした事業投資を強化していく。23年より、当社グループが持続的であるための方向性を明確にするものとして、JT Group Purpose を策定した。時代や人により、多様で、変化していく「心の豊かさ」の領域を、今後も社会から任され、貢献できる存在であり続けるため、当社グループは絶えず進化していく。
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