マルハニチロの2022年3月期の連結決算は、売上高8,667億円(前期比7.1%増)、営業利益238億円(同47.3%増)、経常利益276億円(同52.5%増)と増収増益となった。水産資源事業セグメントでは、漁業ユニットは海外巻網事業の採算悪化により増収増益、養殖ユニットはマグロ販売数量増加と売価改善、ブリ相場の上昇により収支が改善。水産商事ユニットは多様な買付ルートの活用により増収増益、荷受ユニットは量販店への拡販、冷凍品の販売単価上昇と利益率の改善で増収増益。海外ユニットは欧州での販売増、タイペットフードの原料安や販売増などにより増収増益と、全体でも増収増益となった。加工事業セグメントでは、家庭用冷凍食品ユニットで主力商品が伸長したものの、原材料やエネルギーコストの上昇により増収減益。家庭用加工食品ユニットは缶詰の需要の反動やフィッシュソーセージの販売減により減収減益。業務用食品ユニット、畜産ユニットは堅調に推移し増収増益。化成ユニットはフリーズドライ製品の需要増の反動により増収減益となったが、全体では増収増益であった。物流セグメントでは、コロナの影響が続く中、入庫数量は回復傾向にあるものの保管在庫数量が低調に推移、また減価償却費等の増加により、減収減益となった。2022年度は、中期経営計画「海といのちの未来をつくる MNV 2024」の初年度として、「経営戦略とサステナビリティの統合」「価値創造経営の実践」「持続的成長のための経営基盤強化」の三つをコンセプトに、2023年3月期売上高9,000億円、営業利益240億円を目標とする。
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