プリマハムの2022年3月期の連結決算は、売上4,196億円(前期比3.2%減)、営業利益130億円(同39.6%減)と大幅な減益となった。セグメント別にみると、加工食品事業部門ではプリマハム創業90周年記念商品や重点商品の集中販売、業務用商品の市場回復に取り組んだ。また、生産性向上、効率化に取り組みコストアップを抑制。食肉事業部門については、国産豚肉の生産事業を強化し自社出荷頭数が増加、オリジナルブランドの商品の強化も行った。しかし、製造コストの上昇や急激な円安、海外の畜肉相場高、外食事業が回復しなかったことなど厳しい事業環境があり、両事業部門ともに減収減益となった。2022年度については、営業力・開発力・商品力の強化により、売上と利益の規模と質を高め、ESGを重視した経営を推進、「いつも、ずっと、お客様に愛され、支持される会社」になる」を中期経営計画(2021~2023年度ローリングプラン)の基本方針と定めている。加工食品事業部門では、「香薫」を中心とした既存領域の拡大とD2Cや水産物加工品などの新領域に挑戦し、食肉事業部門ではICT導入による生産性の向上と新領域拡大の両軸で収益を拡大することで、売上高4,410億円、営業利益161億円を目指す。
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