エスビー食品の2023年3月期の連結決算は、売上高1,207億円(前期比2.2%増)、営業利益54億円(同37.3%減)と増収減益となった。食料品事業で外食需要の回復の動きが進んだことに加え、即席分野やインスタント食品その他分野を中心に家庭用製品も堅調に推移したことなどから、売上高は増加した。一方、原材料価格等の高騰により売上原価率が上昇したことから、各段階利益はすべて減益となった。セグメント別では、スパイス&ハーブ分野では、業務用香辛料が堅調に推移したものの、洋風スパイス、シーズニングスパイスが減少し、減収となった。即席分野は、主力ブランドの「ゴールデンカレー」が順調に推移するとともに「栗原はるみ わたしのカレー」などのパウダールウ製品も寄与し、増収となった。香辛調味料分野は、チューブ製品はお徳用タイプが堅調に推移したものの、「本生」シリーズや「李錦記」ブランド製品が減少したため、減収となった。インスタント食品その他分野は、レトルトカレーや「どんぶり党」シリーズなどの家庭用製品が伸長したことに加え、業務用製品も順調に推移したことにより、増収となった。2023年度からは第3次中期経営計画を策定。『地の恵み スパイス&ハーブ』を核とした事業により世界の食の進化・発展と持続可能な未来の実現に貢献していくことを基本方針に定め、5つの重点戦略について10の重点施策を中心に取り組んでいく。
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参照コンテンツ
- 戦略ケース 家庭用スパイス市場を巡る攻防 -エスビー・ハウス・ミツカン(2005年)
- 消費者調査データ レトルトカレー(2019年10月版)
咖喱屋カレーがククレカレーを逆転、6項目で首位に - 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第116号
デキる大人はカレー好き!?探究心やこだわり刺激する国民食 - 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第99号 伸びるレトルトカレー 品質向上がカレールーを脅かす
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