くら寿司の2022年10月期連結決算は、売上高1,831億円(前年同期比23.9%増)、営業損失11億円(前年度営業損失24億円)、経常利益25億円(前年同月比22.6%減)と増収、営業赤字も縮小した。コロナ禍や円安の影響を受けるなか、新たに日本において33店舗、米国8店舗、台湾8店舗を出店し、日本・米国・台湾の全てのセグメントで過去最高の売上高を更新。日本では、従業員と接することなく店舗を利用できる「スマートくら寿司」を全店舗に導入することで、利便性の向上と感染症リスク低減、業務の大幅な効率化を実現。また、様々なコストアップ要因と多様なニーズに対応するため、基本価格帯を全面改定。「できたてシリーズ」「極みの逸品」など商品戦略が奏功し、客単価が上昇したことで、コロナ第7波の影響を受けながらも、既存店売上はコロナ前の水準まで回復した。北米は、経済環境の好転に伴い消費全般が回復したことから、好調な売上となった。下半期は積極的な出店や商品価格の改定、ロボットの活用によるコスト削減などが奏功し、コロナ後初の黒字化。台湾は、積極的な出店や、日本の人気アニメ「ちびまる子ちゃん」や「クレヨンしんちゃん」などとのコラボが好評で、堅調な売上高となった。2023年度は、国内において競合との競争を勝ち抜くため、"お客様の獲得"に注力するほか、海外において着実に出店を重ね、シェア拡大することで、売上高2,090億円、経常利益31億円、海外比率20%を目指す。
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