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(2016.10)
オムニセブンの曲がり角
―リアルとネットの融合は成功するか
本コンテンツは、2016年10月7日の「Business Journal」に掲載された記事のオリジナル原稿です。
ビジネス・ディベロップメント・マネジャー 舩木龍三



 2015年11月、セブン&アイグループはネットとリアルを融合したオムニチャネル戦略として「オムニセブン」をグランドオープンさせた。サービスの最大の特徴は、セブン&アイグループのコンビニやスーパー、百貨店など九つのECサイトで注文した商品をセブン-イレブン約18,000店を含むグループ全店での店頭受取りができる点である。

 同社では、このオムニチャネル戦略を、「セブン-イレブン」の登場に続く第2ステージと位置づけ、業態を超え、ネットと融合した新しい買物習慣をつくることを目指している。

 この試みは成功するのか、現状と今後の可能性ついて検討したい。


現状―事実で確認できること

 オムニセブンがスタートしてから11ヶ月が過ぎようとしている。これまでに成功したという声は聞かれない。現状はどうなのか。確認できた事実をみてみる。

  • 1ヶ月後 会員数は100万人を突破、ネット通販売上は前年同月比3割増
    (日経MJ 2015/12/9)
  • 3ヶ月後 会員数は150万人を突破、1日50万人以上が訪問
    (WWDジャパン 2016/2/15)
  • 2015年度オムニ売上 1,418億円。取扱い品目数は300万アイテムへ
    (セブン&アイIR情報)
  • 2018年度にはオムニ売上1兆円。取扱い品目数600万アイテムを目指す
    (セブン&アイIR情報)
  • セブン-イレブン1店当り1日平均店頭受取件数1~2件がほとんど
    (ビジネス誌による15店舗の取材)
  • 2016年度第1四半期決算説明会でオムニチャネル戦略の見直しを公表
    (セブン&アイIR情報)

 セブン&アイによると、2015年度の売上は「ほぼ計画通り」としているが、第1四半期決算説明会で見直しを公表した。成功事例として取り上げられていないのは、会員数などの実績についての対外発表ができず、ここにきてセブン&アイは見直しを宣言した(図表1)。


図表1.オムニセブンの売上実績と計画



何故、うまくいっていないのか―他社比較

オムニセブンには何が足りないのか?今後の成功条件とは?
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