2019年3月期の連結決算は、売上高2,967億円(前年同期比1.6%増)、営業利益176億円(同7.8%増)と増収増益となった。健康食品事業は前年を下回ったものの、海外食品事業が進出各エリアで事業規模を拡大したほか、香辛・調味加工食品事業、外食事業、その他食品関連事業も堅調に推移したことにより増収。営業利益は、外食事業において業務用米の価格上昇や人件費増による影響があったが、海外食品事業の増収効果に加え、香辛・調味加工食品事業、健康食品事業においてマーケティングコストの効果的運用を徹底したことにより2期連続で最高益を更新した。経常利益は191億円(同11.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は、投資有価証券の売却等により特別利益が増加したことで、138億円(同47.2%増)となった。 2018年4月から始まった第6次中期計画では、新たにグループに迎えた企業群とのシナジーを具現化し、「バリューチェーンの幹を太くすること」「R&D機能の強化と新規事業創出」、そして「海外の成長拡大と基盤強化」をテーマに掲げ、第5次中計に引き続き" 「食で健康」クオリティ企業への変革"を目指す。
参照コンテンツ
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事
消費者調査データ コーヒー飲料(2024年3月版)独走「BOSS」、「ジョージア」との差を広げる
プラスが続くコーヒー飲料の市場についての調査結果をみると、23年調査に引き続き「BOSS」が全項目で首位を獲得、さらに2位の「ジョージア」とは、3ヶ月内購入で差を広げた。「BOSS」はエクステンションの「BOSS CRAFT」も高評価で、リーディングブランドとしての存在感を示している。
成長市場を探せ 3年連続で過去最高更新、拡大する麦茶飲料(2024年)
健康志向などを追い風に堅調な動きを続ける茶飲料市場のなかで、特に伸びている領域がある。3年連続で過去最高を更新した麦茶飲料だ。背景にあるのは、気候温暖化による毎年のような猛暑と、熱中症対策意識の高まりだ。
消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い
22年度、過去最高を更新した即席めん市場。その多くを占めるカップめんについての調査結果をみると、「カップヌードル」が絶対的な強さを示し、それを「赤いきつね/緑のたぬき」「日清のどん兵衛」が追う展開となった。一方で、節約志向を背景に、コストパフォーマンスに優れるPBの再購入意向も高い。