世代論からみた「明治維新から2030年の未来」
― 循環史観で先読み

第1回 歴史も世代も繰り返される

2013.12 代表 松田久一

「20年ごとの世代配列が時代を生み、歴史サイクルは80年でひとまわりする」――20年後はどのような世代が活躍し、どのような時代になっているだろうか。明治維新から現代までの系譜を分析し、循環史観で次世代のヴィジョンを先読みする。

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 世代論から見れば、現代の日本人は、これまでの近代の仕組みや制度が壊れていく時代に生きている。この時代は、「現実的な危機」あるいは「現世危機」の時代とも言えるだろう。そして、恐らくは、2006年から2025年まではこの危機が継続する。この危機の時代をくぐり抜けて、新しい仕組みやシステムが再生される「制度再生」がやってくるのは2026年ころからである。

 このように推測するのには根拠がある。それは、「世代循環にもとづく歴史循環史観」である。これを活用することで、2030年ごろの日本を探ることができるのではないだろうか。