世代論から見れば、現代の日本人は、これまでの近代の仕組みや制度が壊れていく時代に生きている。この時代は、「現実的な危機」あるいは「現世危機」の時代とも言えるだろう。そして、恐らくは、2006年から2025年まではこの危機が継続する。この危機の時代をくぐり抜けて、新しい仕組みやシステムが再生される「制度再生」がやってくるのは2026年ころからである。
このように推測するのには根拠がある。それは、「世代循環にもとづく歴史循環史観」である。これを活用することで、2030年ごろの日本を探ることができるのではないだろうか。