01
『決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法』
財務3表一体理解法』
(國貞克則 朝日新聞社 2007年)
この本は、六本木ヒルズにあるビジネススクールで「決算書がスラスラわかる」という講座を担当している國貞克則さんが書いたものです。その講座が非常に好評なので、朝日新聞社が出した新書で、2007年のビジネス書におけるヒットのひとつといわれています。人気の講座が756円(税込み)で読める、という大変お得なものです。
ビジネスマンというのは、会社では教えなくとも、財務3表がわかっているのが前提です。財務3表とは、貸借対照表(Balance Sheet、略称BS)と損益計算書(Profit and Loss Statement、略称PL)とキャッシュフロー計算書(Cash Flow Statement、略称CF)の三つを指します。財務3表は公的な、法的な基準によって計算することが義務づけられ、会社法等によって作らなければならないものです。従って、この財務3表が、とりあえずわかっているという前提に立っています。
経営学部、商学部に行かれた方は会計学などの学問で必ず履修しますが、経済学部ではあまり履修しない人も多いようです。商業簿記2級、3級といろいろありますが、何が一番難しいかというと、「仕訳」です。仕訳というのは、その業界や会社によって異なり、「複式簿記(日々の事業活動を通して上がってくる伝票を帳簿に記載するルール)」といって、ひとつの取引を「資産」「負債」「純資産(資本)」「費用」「収益」の五つの項目に分類して記帳していくので、何をどのように仕訳して、どのようにしたらいいのか、わかりにくい。商業簿記、原価計算などいろいろあるので、なかなか難しいと思います。
このような背景もあって、会計というのは大変退屈でつまらないと感じる人も多いと思いますが、実はこれがわからなければ、「会社が倒産する」という意味もわからないし、きちんとした決算書も出せない。つまり、株式会社として真っ当な社会的役割を果たすことができないということになります。日本に約200万の会社がありますが、そのうち黒字を出しているのは10%以下と言われています。その200万以上の経営者の中で、この財務3表がわかる人は限られているかもしれません。しかし、真っ当な経営者、あるいは真っ当なビジネスをやって、一人前のビジネスマンになろうという人は必ずこの財務3表をわかっていなければなりません。
これまでは貸借対照表と損益計算書のふたつでよかったのですが、今は加えて、キャッシュフロー計算書がわからないといけません。キャッシュフロー計算書は、お金の具体的な出入りを示すもので、貸借対照表と損益計算書から間接的に算出することができます。ところが、このお金の出入りを、頭の中と現実のお金の動きと一体化して理解するということが大変に難しい。そこでこの本では、財務3表のひとつひとつの費目の処理を通じて、三つを一体にして理解しようというアイデアが提案されています。これはかなり新しいアイデアです。
一般には、売上があがって、費用があって、それで利益が出てくる、と捉えられますが、優秀な経営者は、貸借対照表を見て経営をしています。資本や資産関係を見て経営をしているわけですが、もっと優秀な経営者はキャッシュフロー計算書をみて経営をします。実際のお金の動きが、貸借対照表と損益計算書、キャッシュフローにどういう風に関わってくるかを理解するのは、それほどに難しいのです。
実は、経営は財務3表がわからないとできないのかというと、そんなことはありません。例えば、損益計算書が赤字であろうが、貸借対照表がいくら累積損であろうが、関係なく経営はやっていけます。現実は財務3表がわからなくてもよいのです。事実上の倒産とは「銀行との取引が停止する」ということです。お金さえ回っていけば経営はできるわけで、だから損益計算書で赤字を出そうが、貸借対照表でどんどん累積損失がたまっていこうが、関係ないのです。
本当にやっていけなくなるということは、その会社と銀行との取引でショートが起こると、1回目は不渡り処分を受け、2回目になると取引停止、つまりこの口座はダメと言われることです。そうすると借金もできなければ、金の振り込みも全部できないので、「資金的倒産」をします。そうならないためにどうしていくかと考える時に、この会計の財務3表の理解がものすごく重要になってくる、と考えていただくとよいと思います。
この本の構成ですが、「会計は難しくない」というコンセプトから入って、財務3表の構図を知って、その後、立体的にどう理解したらよいのかが書かれています。それから決算書を読むツボを理解して、新会計基準について理解していく流れになっています。その流れの中から自分の知りたいポイントを読んでいって、全体を理解していくというのが本を上手く読むコツです。この本の場合、最初に書かれている1章と2章が急所で、3章のあたりで事例が出てきます。この事例はひとつひとつ自分が理解した事例をピックアップして進んでいけばよいと思います。この本は、内容が非常に詰まっています。それに、財務3表一体理解法というのは、貸借対照表と損益計算書、キャッシュフロー、それから仕訳の具体的な流れが一体的に図で表現されているので非常にお得な理解の仕方という事になります。
02
『日本人はなぜシュートを打たないのか?』
打たないのか?』
(湯浅健二 アスキー 2007年)
日本のサッカーを観ているともどかしいといいますか、とにかく勝てる時に勝てないサッカーが目につくように思います。世界で一番、1本のシュートに対するギャラが多かった人は中田英寿氏だそうです。彼のことが好きな人はいると思いますが、サッカーを観ているお客さんはシュートして点を入れて欲しいと思います。そしてそれに対してギャラが与えられていると考えると、ミッドフィルダーというポジションもありますが、世界で誰よりも1シュート当りのコストが高い人間、それが中田氏ということになるそうです。しかし、中田氏がリードしてきたフル代表も成果が上げられなかったし、昨今の日本サッカーをみると、23歳以下の五輪代表もギリギリで北京五輪に出られるような状況で、今後、日本がどこまで行けるか分かりませんが、なかなか勝てない。
なぜ勝てないのかというと、よく言われるのが、「決定力が足りない」ということです。例えば、2006年ドイツW杯の第一戦です。オーストラリア戦でしたが、終了間際(後半39分)の所まで1-0で勝っておきながら最後に3点入れられて逆転負けしました。こんな馬鹿な負け方をするチームはない。なぜこういう負け方をするのか、なぜゴール前でシュートを打てないのかという思いがあるわけです。このような思いをタイトルとして凝縮した本です。
ポイントは、第1章「ゴール周りだけで勝負を決めてしまう天才たち-組織プレーと個人プレーのバランス」です。これは当たり前の理論です。個人プレーとしては、フォワードの力量がない、つまり単独でディフェンスを突破できるだけの個人プレーができる選手がいないという話です。攻撃というのは一人がやるものではなく、有機的なプレーです。それから守備も有機的なプレーの連動なのだということが書かれています。スポーツというのは、そもそも戦闘からきています。その人間の持っている、戦いたいという気持ちを儀式化して、組織スポーツにしたのがサッカーやアメリカンフットボールといった集団スポーツであり、要するに組織対組織の戦いです。組織対組織の戦いで勝つ基本的な原則というのは同じですが、やはり有機的なプレーの連動が大切だという話です。それから第4章「サッカーは本物の心理ゲームである」です。これは個人と組織、有機的なプレー、そして心理について述べています。第5章では、監督というのは何をする人かというと、プレーヤーの心理マネージャーであるということを述べています。
なぜシュートを打てないのかというと、個人の力量がない、有機的なプレーができていないので攻撃ができない。あるいは攻撃をするための、守備における有機的なプレーができていない。サッカー日本代表は、心理が弱い、マインドが弱い、それでサッカー監督というのは、イビチャ・オシム、ジーコ、フィリップ・トルシエなど、いろいろな心理のマネージャー達が様々な努力をしたが、ダメだったという結論です。
03
『武士の家計簿-「加賀藩御算用者」の幕末維新』
「加賀藩御算用者」の幕末維新』
(磯田道史 新潮社)
これも、歴史のジャンルで大ヒットした本のひとつです。神田の古本屋で、「金沢藩士猪山家文書」という本が15万円ほどで売りに出ていて、その案内が磯田さんの所に届きました。磯田さんは、これはひょっとしたら武士の家計簿ではないかと直感して、16万円を握りしめて神田に買いに行くと、やはり武士の家計簿で、何とそこは宝の山だった。それで掘り下げてみたら、今まで全く知られていなかった、平均的な加賀藩の武士の家計簿がわかったというものです。何と1842年から1879年までの37年間の家計簿が全部記録として入手できたということです。何故そこまで几帳面に残していたかというと、「金沢藩士猪山家文書」と言われるように、猪山家の御算用者、つまり会計担当をしていた家の人で、腕一本、会計の技術一本で、3代、4代にわたって勤めた家系なので、きちんと記録を残していたのです。
この家計簿を分析していくと、いろいろなことがわかってきます。だいたい4人か5人家族で年収は1,000万円位、膨大な借金を抱えながら生活をしていることなどです。それから、武士という地位に関わる費用がたくさん出ていって、家計が赤字になっていくこともわかります。赤字のためにいろいろな物を売り払っていくという、武士の家計の苦しさの反面、腕一本で駆け上がっていく話が書かれています。加賀藩の武士の社会で「武人」が評価される中で、御算用者、いわば「そろばん」で食っていく武士は、低くみられた時代です。しかしこれが明治時代になっていくと、最後は現在でいう財務省、昔の大蔵省の主計官にまでなっていきます。そこで絶頂期を迎え、その後は海軍出仕しますが、日露戦争で末子が戦死、その後汚職事件に巻き込まれるなど晩年は必ずしも恵まれたものではありませんでした。このようなトータルなストーリーですが、現在と非常に通じる所があります。激変する世の中において、何が最も比重が大きいかというと「腕一本である」というのが磯田さんのひとつの結論であるようです。
この本の面白い点は、人口のたった1%か2%の武士の世界というのはこれまでわからないことが多かったのですが、現実の生活史として、大変興味深い記述がたくさんあることです。
猪山家の人はどんどん出世していきますが、その手がかりを作ったのが加賀藩、つまり前田家です。加賀藩の江戸藩邸、江戸上屋敷は後に東大の本郷キャンパスになりますが、東大の赤門は前田家の当主が将軍家からの正室を迎えたときにつくった御殿の門でした。その費用を捻出したのもこの猪山家の人です。
江戸時代の幕末から明治維新にかけて生きた武士が激動の時代をどのように乗り切ったのか。普通の下級武士が明治維新を乗り越えて、新政府に登用されて出世していく中で、再び日露戦争の中で没落していくわけですが、いわば家業のようにして会計の仕事をしていた人たちがどのように出世し、どのように没落していったのか、という観点でみても面白いし、当時の武士の生活というのはどういうものだったのかという観点も面白い。とにかく武士であるためのステータス費用というのがもの凄くかかった。江戸時代というのは、階層消費の時代であったということもできます。いろいろな付き合い関係、それから武士であるための、階級を維持するための費用、それが膨大にかかるということで、現代の消費とは違う消費の一面を垣間見ることができる、面白い事実をベースにした本だと思います。
基本的な構成は、第1章「加賀百万石の算盤係」、第2章「猪山家の経済状態」で、これは猪山家の年収などについて述べています。以降、「武士の子供の時代」(第3章)、「葬儀、結婚、そして幕末の動乱へ」(第4章)、「文明開化の中の『士族』」(第5章)、「猪山家の経済的選択」(第6章)ということで、明治時代にあって、大村益次郎に登用されて、財務官になっていって、その後軍人になっていく。そしてその過程の中で、汚職によってまた没落していく。こうした3代、4代の37年間の歴史において、家計簿の中からトレースしていった、武士の生活と幕末期における普通の武士の生き方を、事実ベースで明らかにしています。
04
『いつまでもデブと思うなよ』
(岡田斗司夫 新潮社 2007年)
この本は、2007年11月号の「文藝春秋」(2007年11月号 ダイエット対談掲載)に出ましたが、大変面白い本です。序章「1年で50キロやせたよ」のなかで、「成功するダイエットは楽しい、精神力も我慢も要らない最高の娯楽である」と宣言して、本当に50キロやせていく過程を紹介しています。117キロから67キロにまでやせて、ズボンがブカブカでどうしようもないと書かれています。
どんな構成になっているかというと、第1章「『見た目主義社会』の到来」として、サブタイトル「学歴主義社会は終焉した。見た目重視の現代社会で確実に損をする存在が『デブ』なのだ」。第2章「ダイエット手段の格付け」として、同「MBAや英会話にあくせくするくらいならば、まずやせるべきだ。それも楽しく効率よく」。ここまで、何のためにやせるのかということについて述べています。第3章は「助走・太る理由」として、同「デブの正体。それはカロリーという名の不良債権を増やし続ける多重債務者である」。ここで太る理由について述べています。
以降、第4章から終章までが、やせていくステップです。まず第4章が「離陸・カロリーを計算してみる」です。何もしないでよいから食べたものを記録する、ということで、「レコーディング・ダイエット」といっています。とにかく記録するだけでよい、というのが離陸段階です。それから「上昇・カロリーを制御する」(第5章)です。第6章「巡航・いろいろやってみる」、第7章「再加速・体の声を聞く」、第8章「軌道到達・ダイエットの終わり」へと続き、それで終章「月面着陸・ダイエットは究極の投資である」、へと帰結します。一言でいうと、これは今までになかったダイエットと言えます。2007年には、「ビリーズブートキャンプ」が流行りましたが、あれは大変です。こちらの方は非常に簡単というか、でも難しいといえば難しいし、本質的といえば本質的です。
この本では、まず意識改革から入ります。「意識改革から入ることによってやせる」ということが、一番のキーポイントです。太るということは意識であるということです。だから意識改革による減量論ということで、非常に新しくてウケたのではないかと思います。それから効果が凄い。1年間で50キロも落ちるのだから、これを平均するとひと月4キロということになるわけです。それだけ毎月やせていくのですから、見ただけで「この人がこんなにやせたのか!」と思います。そのインパクトが凄いのです。
そこでいくつかポイントを整理すると、彼が最初に言うのは、「減量というのは投資である」と考えた方がよいということです。そんな風にポジティブに考えてみようというのがひとつの提案です。やせることをマイナスに捉えるのではなく、もっとポジティブに、投資として捉えた方がよいのではないかという提案です。第1章、第2章で言いたいのは、「減量というのは投資である」、「MBAや英会話にあくせくするくらいならば、まずやせるべきだ」ということです。やせるということをマイナスに捉えるのではなく、もっとポジティブに投資として捉えた方がよいのではないか、という提案です。それから第3章「助走・太る理由」というのは、太る理由を「インプットとアウトプット」から考えています。
「太る」ということは、インプットとアウトプットの関係で表せば、インプットの方が大きいということです。それが蓄積されて体重増加に繋がっていくわけです。だから身長と体重、BMI値から必要カロリーを算出するわけです。例えば必要カロリーが1,900kcal~2,000kcalくらい人の場合、インプットが2,000kcalよりも多いと必ず太る、逆に2,000kcalよりも少ないとやせることになります。実際にやせたいと思う人は、まず自分の必要カロリーを計算することです。必要カロリーを計算して、次に、カロリーをどれくらい摂っているかを記録することです。インプットとアウトプットの記録をきちっと取っていくことが非常に大事で、それをやりましょうという提案です。これだけで随分変わるようです。
何故変わってくるかというと、記録で必要なカロリー以上に不必要な物を摂っていると、確実に体重に表れてくるからです。これを避けるために、徹底的に記録することによって、カロリーを計算するようになります。この「レコーディング・ダイエット」と呼ばれる手法は意識改革にがります。意識というのは記録から、客観的な事実から認識することによって始まるということにポイントがあります。記録をつけないと、このケーキくらい大丈夫だろうと、つい食べてしまい、一発で終わりということになってしまいます。
必要カロリーが2,000kcalだと、1,900kcalくらいのカロリーを摂れば基本的にはやせるだろうと思う人がいるかも知れませんが、これではやせません。何故かというと、必要カロリーよりもだいたい2割低めにしないと、体重には表れてこないからです。必要カロリーが2,000kcalの人ならば、やせるためには、1,600kcalまでです。そんな風にカロリーを摂っていくと段々体重が下がってきます。1日単位では、1キロくらいは必ず差があり、一番軽いのは朝起きた時で、一番重いのはご飯を食べてお風呂に入る前です。この一番軽い時と重い時の記録を毎日つけていくと、だいたい自分の中で体脂肪率を含めて記録を取れます。そんな風にしていくと、ぐんぐんやせてきて、約1週間に1キロくらいのペースでどんどんやせてきます。岡田氏の場合は、1週間に1キロのペースでやせました。どんどん軽くなっていくと、だいたい月に5キロから多いときで10キロ。ところが彼の(元の)体重の10%以上まで下がっていった時点で、ピタッと体重は落ちなくなくなります。これが「リバウンド」です。
体には、何でもそうですが、元に戻そう、戻そうという働きがあります。したがって今までのインプットとアウトプットの関係だと維持できないので、体の中では、インプットとアウトプットの比率を変えようとします。つまり、少ないエネルギーで効率的に運動しようとするので、今まで通りにやっていくとピタッと下がらなくなり、平行線になります。問題はこの平行線です。自分の体重が5キロから10キロ落ちていった平行線の所で如何に頑張れるかというのが第二のポイントで、その時にいろいろな工夫をします。そのノウハウも結構書いてあるので、使われたらよいと思います。例えば豆乳と野菜のジュースをミックスして飲むとか、体の抵抗を妨げるためにいろいろな努力をします。それから、小さな栗で80kcalとか90kcalくらいのものを摂ってみるなど。空腹になると、体が異常信号を発するので、その異常信号を抑えていくためのいろいろなポイントが書いてあります。
この段階を乗り越えるとどうなるかというと、自分の体と脳が段々と一致してくるようになって、あんなに食べたかったメロンパンもアンパンもモンブランも食べたくなくなってくる。ラーメンがしょっぱくて食べられなくなる。この辺が食欲と体が一致する段階で、第8章「軌道到達・ダイエットの終わり」です。
終章の「月面着陸」では、何で食べてしまうかということ、つまり自分の生理的欲求、欲望を説いています。必要なもの以上のものを摂ろうとするのが、欲求ベースの人間の姿です。ところが欲望主体の人間、つまり欲求を超えた欲望中心の人間になってくると、欲望を超えて、何か食べようとする。だからどんどんやせていくと、欲求の部分が認識できるようになってくる。人間の生理的メカニズムでいうと、血液の中の血糖値を、ブドウ糖の水準でだいたい満腹かどうかというのを判断して、そこでインシュリンを「出す/出さない」と判断して決めていくわけですが、そのレベルの体の要求が段々わかるようになってきます。そうなると味覚が変わってきて、あまりチョコレートは食べたくなくなってくる。しょっぱいものも食べたくなくなってくる。こうなると本物で、初めて自分が食べたいものだけ食べるようになってくる。そうなってようやく、必要な体重と食べる量が一致してくる。
非常にリーズナブルな本で、いろいろなことも書いてありますが、意識改革から入って、自分の体重を自分の生理的欲求をベースに置いたものだけ食べるように、ライフスタイルを変えていくこと、ダイエットというのが現代の一番賢い投資なのだと言いたいわけです。ただひとつだけ要望を言っておくと、栄養素についての観点はゼロです。ミネラル、ビタミンなど不可欠な栄養素がありますが、栄養素の観点はこの本には一切ありません。カロリーだけではなくて、これに栄養素の観点が入ってくると本物のダイエット本になると思います。
[2008.04 MNEXT]
対象書籍一覧
財務3表一体理解法』
(國貞克則 朝日新聞社 2007年)
打たないのか?』
(湯浅健二 アスキー 2007年)
「加賀藩御算用者」の幕末維新』
(磯田道史 新潮社)
(岡田斗司夫 新潮社 2007年)
(竹森俊平 朝日新聞社 2007年)
(松本健一 朝日新聞社 2007年)
(イアン・エアーズ
文藝春秋 2007年)
貯めるな使え!』
(大前研一 講談社 2007年)
(リサ・ランドール
日本放送出版協会 2007年)
(吉本隆明 文化科学高等
研究院出版局 2007年)
日本の歴史・文化・共同体』上・下
(ハリー・ハルトゥーニアン
岩波書店 2007年)
(李志清 MFコミックス 2007年)
(全生庵三世 圓山牧田/
全生庵七世 平井正修
教育評論社 2007年)
(ウィリアムソン・マーレー/
マクレガー・ノックス/
アルヴィン・バーンスタイン
中央公論新社 2007年)
-〈力〉の思想を読む』
(白井聡 講談社 2007年)