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「決戦!業界関ヶ原 2強対決から勝利の戦略を学びとれ」 レビュー
「役立つ経済ドリル」「視点がユニーク」
洋泉社MOOKより好評発売中の「決戦!業界関ヶ原 2強対決から勝利の戦略を学びとれ」にお寄せいただいた声をご紹介しています。

◆ビジネスブログでもご紹介いただきました。


◆興味深い事実とその解釈、具体化までよくわかる
 まず冒頭のシェアと利益率のグラフは相当インパクトがあり、なるほどと思う面もありました。
 以前は競争環境の中で、シェアを確保することが第一の課題で結果として利益を生む構造だったが、昨今では、利益主義でシェアは追い求めないというのが、ステレオタイプ的な考え方だったように思います。
 机の上ではそういった話は成り立ちますが、ラインでは、「では利益率の悪い商品は売らない、あるいは撤退」という感覚になり勝ちだったり、シェア争いというある意味わかりやすい競争から利益というどちらかというと即判断のできない指標をベースにすることでのある意味気持ちの悪さがあり、どうも戦略と戦術にかみ合わせの悪さを感じておりました。
 ナンバーワンではなくオンリーワンを目指すというのは非常に響きがよいのですが、戦場では具体的な行動が取れないスローガンになってしまいます。
 今回の本を読みまして、「大きなシェアを狙ういわゆる主戦場ではやはりシェア拡大しかも22%をいかに超えるか、競合のシェアが22%以上あればそのシェアをいかに奪い取るか」がメインテーマであり、そこに行き着くまでは利益は少し目をつぶるというやり方が重要」22%プラスマイナス5%位で利益にKPIをシフトし戦略見直しという流れが見えました。

 ニッチについては少し別の考え方が思い浮かびました。今回も取り上げてあった「低シェアだが高収益」という考え方・事実は実は別の捕らえ方をすれば、ごく限定したマーケットの中では突出したシェアをもつすなわち「ニッチマーケットのナンバーワン戦略」と捉えられるのではないかと思います。市場セグメンテーションがあいまいだったり一般的なので今回のような22%を底とした双曲線になるということなのではないでしょうか?
 いずれにせよ、興味深い事実とその解釈、具体化までよくわかりました。
 事例については結果として終戦を迎えたBD対HDDVDの記事がリアルタイムな感じで面白かったです。この例も含めすべてが現在進行形のケースメソッドなのである意味執筆者泣かせな時事ネタですが、逆に1年か2年たったら、このままの記事を使って、後日談という形で、追補していただき、「何がどうなってそのときの状況と変化があったのか」マーケット変化・新規参入・商品衰退・打ち手の間違いなどを細かに分析判断を加えていただくと、より充実した内容になると思います。(多分2年後には関ヶ原から大阪冬の陣あたりに変わっているように思いますので・・・)
(40代 男性 住宅設備)


◆なんども読み直したい
 アクセス解析を元にマーケティングを行う仕事もしており、何かヒントをつかめたらと思いました。どれも直接的には当てはまることはありませんでしたが、一つ一つの戦いを分析する切り口が新鮮で、とても印象に残りました。
 いつか参考になると感じさせてくれたものが沢山あり、なんども読み直したいと考えております。続編では寡占状態ではない業種にも、今回のような鮮度のあるトライをして頂けないかと、期待しつつ楽しみにお待ちしてます。
(40代 男性 ゲーム関連)


◆興味を持って読める
 最初にコンセプトを示す章があったので、わかりやすかった。(「決戦00」)
 私のようなマーケティング初心者にとってはなじみの薄い言葉(「レントの源泉」、「ネットワーク外部性」など)があった。そのあたりの簡単な解説もあるとよりわかりやすかったと思う。
 テーマを2強対決に絞ったことでポイントが際立っている。一方、業種によって競争環境が異なるため、多数の業種を扱っても飽きないため効果的と感じた。

 決戦の中では、ヨドバシカメラVS.ヤマダ電機、アサヒビールVS.キリンビール、任天堂VS.ソニーが特に印象に残った。理由は、戦略の違いが明確であるため「どちらが優位に立つのか?」と興味を持って読めること。
(30代 男性 コンサルティング)


◆視点がとてもユニーク
 こういう企業物レポートは、自身が勤務する会社のケースを照らし合わせる楽しみがある。序文の5原則を座標軸にして、照らし合わせることができれば、より理解しやすいだろう。できれば5原則を各章のタイトルに記載してほしかった。
 企業の対比が通常考えられる企業とは違う企業どうしを比べているのが新鮮だった。小林製薬だったらエステーが比較対象だろうし、大正製薬なら武田薬品あたりがふさわしい。それをあえて、小林製薬と大正製薬を比べた視点がとてもユニークだと思った。
 レイアウトフォーマットががっちりと決まっているため、単調な印象は否めない。せっかく「図解」とうたっているのに、意味のある図表の文字が読みずらかったり、意味のない写真が大きかったりしたのが残念だった。あと、初出日(エコノミスト掲載日)も入れてほしかった。
(40代 女性 住宅設備)


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