4.戦略構想の要諦
(1)
ポーター戦略論を基本に構想する
最後に総括すると、やはり事業戦略の基本としてポーターの標準的な戦略論をきちんと押さえるべきだということです。
結局、戦略を考える、構想するというのは、ポーターの標準的な理論をベースにし、まず業界構造を分析し、競争優位を分析します。その上でこれから業界がどうなっていくかというのを睨んだ上で、どんな競争優位をこれから作っていくのか、そのためにどんな九つの活動をしていくのか、そのための結果として、どのように人・物・金の配分を行っていくかというような、大雑把な分析のフレームワークを自分の頭で持つことが肝要です(図表4)。
[2004.10 MNEXT]