セッション2『Next Lifestyle 2016:シングル社会の生活スタイル』では、消費者のデモグラフィックやサイコグラフィックの変化が、生活スタイルにどのようなインパクトをもたらすのかを、紹介していきます。生活スタイルの中で、主にライフコース、食、住、移動、買い物、という五つの側面に着目します。
本パートの最後では、こうした生活スタイルの変化を踏まえて、新たな顧客としてどの層に着目していくべきかを示します。
はじめに、「ライフコース」で注目される動きを紹介します。
世帯類型でシングル世帯が多数派となっていることは、Session1でも、既にご案内の通りです。
ここでもうひとつ注目したいのは、ライフコースの多岐化と延期化が進む中で、各類型での家族のカタチが、多種多様になっていることです。節目となる独立や結婚、子どもを持つなどの意思決定が、規範的な意識に縛られず、各人の自由選択に委ねられるようになってきています。
こうした家族のカタチの多様化は、生活スタイルの各側面で、ニーズの違いをもたらしていきます。
生活スタイルの変化のうち、まず、「食」で注目される動きを紹介致します。
(1)家族同居層の20%弱がひとりメシ
シングル社会への転換は、食事の風景でも起こっています。
従来の家庭での夕食シーンといえば、両親と子供が揃って食べる「一家だんらん食」でした。しかし、今回の調査をみると、ふだんの平日の夕食で「一家だんらん食」は全体の4割未満にとどまり、4人に1人は「気楽なひとりメシ」の食事であることがわかりました。
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