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EC市場のリーダー交代
流通研究チーム
 インターネットが普及する中で、ネットリーダーが世代交代をむかえようとしている。ここではネット化を急速に進めてきたのは誰か、そして今後EC市場をリードしていくのは誰かをあきらかにする。

ネット化を進めてきた三つの層
 当社の首都圏ランダムサンプリング調査によると、現在のインターネットの利用経験率は約44%である。パソコンの所有率は46%であり、これらの数値はここ数年の間に急速に拡大している。こうした飛躍的拡大を進めてきたのはいったい誰なのか。ここでは大きく三つの層をあげることができる。
 第一の層は、パソコンに精通したIT関連従事者である。仕事上不可欠ということもあり、インターネットをするのに最低限必要な環境と能力を、彼らは早い段階で持ち合わせていた。
 そして第二の層は、学生である。彼らが進めてきた理由にはある意味必然的な要素が含まれていた。それは就職活動である。インターネット化が進むことで、就職活動のあり方が急変した。インターネットなしでは就職活動に乗り遅れる、もしくはエントリーさえできないという状況の中で、学生達は必死にネット化の波に乗っていったのである。
 最後に、第三の層が事務職を中心とした独身社会人女性である。こうした一連の流れの中で、事務処理はすべてパソコンで行われるようになり、彼女たちは当然のようにパソコン操作能力を要求されるようになった。結果として彼女たちは管理職以上にパソコンを自由自在に操れるようになり、自由にネットを利用するようになっていったのである。
 中でも第一の層であるIT関連従事者は、1日に約2時間以上サイトを閲覧するヘビーユーザーであり、かつ情報機器を3個以上所有する人が5割強存在する層であり(当社モニター調査結果より)、強力なネットリーダーとしてこれまでのネット化を支えてきた。

■当社インターネットモニター調査
 調査時期:2000年3月
 調査対象:当社インターネットモニター
 有効回答数:402S


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