図表1.全国百貨店 売上高総額の 前年同月比伸び率の推移 |
2008年1月以降の、売上高総額の前年同月比伸び率の推移をみると、2008年から2010年までの3年間は、2008年2月と2010年10月の2ヶ月間を除き、伸び率はほぼ一貫してマイナスとなっていた。2012年2月に一時プラスとなるも、東日本大震災の起きた2011年3月には前年同月比で85.3%と、ここ3~4年では例をみない大幅な落ち込みとなった。2011年6月にプラスとなるも、その後はマイナスで推移してきたが、2011年12月頃以降は、プラスとなる月が目立つとともに、マイナスでもゼロ近傍で推移している。近似曲線をもとに前年同月比伸び率のトレンドをみると、2009年4月前後を底に、伸び率は下降トレンドから上昇トレンドに転じ、2010年8月から2011年4月頃にかけては横ばいで推移するも、その後は上昇傾向を続け、2011年11月頃より近似曲線は100を上回る状況となっている。原数値で大幅な伸びとなった2012年3月を境に、伸び率は再び上昇トレンドから下降トレンドに転じているが、トレンドラインの水準自体は100を割るか割らないかのギリギリのところで持ちこたえている格好だ(図表1)。
大震災以降、百貨店売上高は緩やかな回復基調の下、2011年末から2012年初にかけてプラスに復帰し、その後も順調な回復を続けてきたが、最近2~3ヶ月は伸び率が失速し下降トレンドへの転換も示唆されている。
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