-需要の反動減は軽微かつ短期的との期待も
消費支出は大幅なプラスに転じ、平均消費性向も100%を大きく超えるなど、消費は劇的な好転をみせる。10大費目の殆どが名目と実質ともにプラスであり、支出増加が顕著な分野の数の方が明らかに優勢である。耐久消費財に止まらず、日用品や交通費、更には旅行・レジャー向け支出などの幅広い領域で駆け込み需要の動きがみられ、伸び率の値も近年稀にみる大きさを示すなど、駆け込み需要の凄まじさは一目瞭然だ。
総務省「家計調査報告」(平成26年3月分速報)によると、二人以上世帯の勤労者世帯では、消費支出の名目伸び率は+9.6%と、大きくプラスに戻した(図表1)。実質伸び率は6ヶ月ぶりにプラスとなり、プラス幅も+7.5%と近年稀にみる大きさとなっている。平均消費性向は107.2%となり100%を大きく超えているのも、極めて例外的なことである。2014年3月における、これらの数値ひとつひとつをみても、2014年4月からの消費税増税に伴う駆け込み需要の凄まじさがうかがい知れる。
図表1.消費支出と可処分所得の前年同月比伸び率の推移 |
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