-収入見通し改善への期待が消費の行方を左右
消費支出はマイナスへと反転下落したが、伸び率の落ち込み幅をみる限り、消費税増税後の反動減の規模は、比較的軽微なものに止まっている。同様の結果は、10大費目別でも確認できる。平均消費性向では、当初の予想に反し、反動減の動きすらみられない。個別品目での支出の落ち込みには、前月の駆け込み需要の反動減によるものだけでなく、駆け込み需要とは無関係に、消費税増税に伴う支出の切り詰めによるものも確認できる。
総務省「家計調査報告」(平成26年4月分速報)によると、二人以上世帯の勤労者世帯では、消費支出の名目伸び率は-3.1%となり、再びマイナスに転じた(図表1)。実質伸び率も-6.9%となり、マイナスへと反転下落している。
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