-消費マインドの回復に向けた次の一手が待たれる
消費支出は2ヶ月連続で減少しマイナス幅も拡大、10大費目別でも支出減少の分野が大勢を占めるなど、支出全般と分野別の双方で、消費の落ち込みが認められる。個別品目での支出の落ち込みには引き続き、増税前の駆け込み需要の反動減によるものと、消費税増税に伴う支出の切り詰めによるものとが混在している。
総務省「家計調査報告」(平成26年5月分速報)によると、二人以上世帯の勤労者世帯では、消費支出の名目伸び率は-4.8%と2ヶ月連続のマイナスであり、マイナス幅も前月4月よりも拡大している(図表1)。実質伸び率でも、同様の結果となっている。平均消費性向は91.3%となり、前年同月の水準(96.7%)を大きく下回っている。2014年5月は4月よりも、消費の落ち込みが認められる。
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