-まだら模様の回復、足取りも緩慢
消費支出は名目ではプラスに転じ実質でもマイナス幅は縮小するなど、支出全般では緩やかながらも改善への動きが認められるが、10大費目別では費目間での好不調の格差が鮮明で、消費の回復はまだら模様を呈している。個別品目では、消費税増税後の反動減の影響よりも増税による需要下押し圧力の方が目立ちつつある。
総務省「家計調査報告」(平成26年7月分速報)によると、二人以上世帯の勤労者世帯では、消費支出の名目伸び率は+0.4%となり4ヶ月ぶりにプラスに復帰した(図表1)。実質伸び率は依然マイナスながらも、マイナス幅は縮小している。平均消費性向は69.5%となり、前年同月の水準(68.3%)を上回っている。支出全般では、前月6月に引き続き7月も、緩やかながら回復への動きが認められる。
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