同日使用したプレゼンテーションをもとに構成したものです。
この間、偽装事件や不祥事が相次ぎ、企業とお客さまを結ぶ信頼関係が失われました。
では、信頼を回復するためには何が必要か。いわゆるコンプライアンスを強化するだけですむ話ではありません。マーケティングそのものをこれまでと異なるものに革新する必要があります。信頼とは、企業側からみれば説得ということになりますが、その説得の仕組みを、五つの切り口、ペンタゴンで考えましょう、というのが我々のご提案です。
ご提案する内容は、大きく三つです(図表1)。
図表1.信頼づくりのネクストマーケティング |
続いて、信頼づくりの鍵は何なのか、消費社会白書のなかで分析した結果のエッセンスを五つに集約してご案内します。
最後が結論です。これからの信頼づくりのマーケティング、お客さまを説得する仕組みとして五つの切り口をご提案したいと思います。これまでの信頼づくりと何がどう異なるのか、具体的にどんな事例を参照すべきかをご提案したいと思います。
図表2.偽装、不祥事をきっかけに信頼を失った食 |
第一に確認したいのは、半数の人が食品の安全性に不安を感じている、ということです。不安を感じている人ほど、品質志向が強く、産地や原材料などの情報を求めていることがわかりました。ここに上げている不安を感じている人のニーズは、そうでない人と比較して、どの項目もほぼ30%以上高くなっています。なぜ、こうなったのかは、言うまでもありません。この間の偽装問題や不祥事報道などが相次いだことがひとつです。
偽装問題は、2007年の「納豆ダイエットの捏造」事件を皮切りに、現在のメラミン問題まで後を断ちませんでした。グーグルで「偽装企業」というキーワードで検索すると、319万件(2008年11月現在)もの検索結果がでるほどです。消費者の方からみると、信頼できるものが何ひとつない。自分しか信じるものはない、という状況にあるといえます。
図表3.信頼できるブランドほど購入されている |
では、どうやったらブランドの信頼形成、信頼を高めることができるのか、「消費社会白書2009」の分析結果からエッセンスをご案内します。
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NEXT VISION 2009 基調講演