半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net


開催終了 第12回 ネクスト戦略ワークショップ
消費行動のネット情報依存への転回と情報的マーケティング
2018年11月21日(水)14時~
参加特典「消費社会白書2019」進呈



前回(2017年11月)の開催要項と講演録はこちら

開催によせて



新しいマーティングの定石をご提案

 弊社独自調査による「消費社会白書2019」の最新の分析結果から、これからの消費動向を予測し、マーケティングに役立つ事例を紹介する「ネクスト戦略ワークショップ」を、今年も開催します。

 今回は、これからの消費とそれを取り巻く環境について最新の分析結果をもとに紹介します。

 食事の準備は、女性が主体的に関わっているのが実情です。毎日の食事づくりは容易ではありませんが、特に女性はメニューに冷凍食品や惣菜を加えることに罪悪感を感じているようです。
 ワークショップでは、消費者がこういった罪悪感を払拭するために、どのような商品を選んでいるかや、食品メーカーがどんな商品を売り出しているかの事例をご紹介します。


「消費社会白書」について
■消費社会白書2019
(好評発売中)

 ワークショップでは弊社が毎年発刊している「消費社会白書」から、ポイントを絞った内容を紹介しています。
 この消費社会白書は毎回、オリジナルの質問紙の検討を重ね、消費者調査を実施。全国の人口構成比に合わせて各年代の男女から収集したデータを、様々な手法を使って分析しています。特定カテゴリーに捉われず消費全体を俯瞰できる唯一の書籍です。

■分析結果を詳細に
表現した図表が満載!
(クリックで拡大)

 今年は、ある日の夕食メニューから垣間見える現代日本人の食生活や、ロングセラーブランドが支持される理由、ネットのセールスキャンペーンが効く消費者層などがトピックスになっています。



ワークショップのポイント

消費行動のネット情報依存への転回と情報的マーケティング代表取締役社長 松田久一

 2019年版の白書は、生活や消費行動の前提となっている仮説や通説を疑って検証してみた。その結果、塗り替えなければならない多くの現実が明らかになった。その主なものは、八つである。

(1)消費は経験にもとづく→消費はネット情報にもとづく

 第1の通説は、「消費は経験にもとづく」というものだ。しかし現実は、スマホなどのネット情報に頼って行動している。経験とネット情報は相半ばする。商品、ブランド、購入先も飲食店も、まずネットで調べる。世界でもっとも古い口コミを凌ぐ。長期記憶を使わないで短期記憶が利用されている。情報依存的行動への転換だ。しかし情報へ依存しているものの、その情報をまったく信頼していない(参照、眼のつけどころ「世界情報寡占企業からデータ提供代がもらえる日」)。

(2)人々の価値観は多様化している→夢や理想を求め規律を重視する価値観に収斂

 第2の通説は、「人々の価値観は多様化している」というものだ。実際は、「理想」「やり甲斐」を求め、「あたたかな社会や家族」を求める価値意識が大勢を支配している。さらに、世代交代によって、その価値意識に自分に厳しい「規律」意識が加わった。

 社会を動かすのは価値意識だが、飲食の苦労からある意味で解き放たれた人々は、夢や理想を求め、やり甲斐を達成し、あたたかな社会や家族を築くことだ。

 しかし、人口統計的な現実は、両親と子供で暮らす家族は少数派だ。20代、30代の未婚率が過半数を越え、独身社会人が最頻ライフステージとなっている。そして、少子化、高齢化、単身化、階層化、地域間格差などの変化が、社会統合意識を低下させる傾向にある。

続きを読む(MNEXTへ)

プログラム

I.
14:00~14:45
(45分)

情報的マーケティングへの革新
代表取締役社長 松田久一
ポイント
  1. 生きがい社会と価値訴求
  2. 消費行動のネット依存
  3. リアルマーケティングとデジタルマーケティング
  4. 新しい情報的マーケティング

事例紹介
  • GAFA
II.
14:45~15:15
(30分)

ストイックな規律互助の価値観と消費見通し
ポイント
  1. 強まるストイックな規律互助の価値観
  2. 世代交代の主役―ストイック世代
  3. 消費の見通し―短期と中長期の低下リスク

III.
15:15~15:45
(30分)

食生活の理想と現実の乖離
ポイント
  1. 食の「個食化」
  2. 子育て女性にみられる罪悪感
  3. 罪悪感から解放する価値訴求

事例紹介
  • 味の素「Cook Do」「鍋キューブ」など
休憩
15:45~15:55
(10分)

IV.
15:55~16:25
(30分)

ロングセラーブランドの長寿化
ポイント
  1. 潜在顧客基盤の大きいロングセラーブランド
  2. 避けられない購入頻度の減少
  3. 顧客の新陳代謝が鍵

事例紹介
  • ロングセラー化の成功例紹介:カルピス
V.
16:25~17:10
(45分)

選択の多重化と購入意欲の経路分析
ポイント
  1. 食品の購入先選択の多重化
  2. 地域間業態格差
  3. 購入意欲の変動と情報の二面性

事例紹介
  • ネットからの送客の成功事例:
    コカ・コーラ「Coke ON ウォーク」
  • ドラッグストア、コンビニエンスストアの攻め方
  • アマゾンフレッシュ
VI.
17:10~17:30
(20分)
ディスカッション
※プログラムおよび登壇者は11月20日現在のもので、予告なく変更する場合があります。ご了承ください。

開催要項

  日時 : 2018年11月21日(水) 14:00~17:30
  会場 : JMR生活総合研究所 会議室(パレスサイドビル2F)

      東京メトロ東西線竹橋駅直結(詳しいアクセス方法はこちら

会場は駅直結、窓外に皇居の風景を臨む開放的なオフィスです


  参加費:・有料会員 30,000円
      ・無料会員 35,000円
       (ともに税込み 。「消費社会白書2019」書籍代含む)
※お申込みには無料会員または有料会員へのご登録が必要です。ご登録はこちらから。

  定 員 : 30名(ご応募多数の場合は先着順とさせていただきます)

お申し込み

受付は終了いたしました。沢山のお申込み、誠にありがとうございました。



おすすめ新着記事

団塊3代の消費物語<br>―中流家庭の成長と成熟、そして、豊潤生活へ
団塊3代の消費物語
―中流家庭の成長と成熟、そして、豊潤生活へ

どんなスポーツイベントに行き、海外旅行でどんな体験をし、どんなコンサートに行ったのか―。自らの固有体験が自らを彩る財となり、ライフスタイルになっている。消費支出は「必需支出」から「選択支出」へ進み、現在成長しているのは「経験支出」である。この消費スタイルにどう行き着いたのか。戦後史の歴史的主役を演じてきた団塊世代の3代に焦点を当ててみる。

見えてきた21世紀の消費<br>―中流家庭から「豊潤生活」への転換
見えてきた21世紀の消費
―中流家庭から「豊潤生活」への転換

2020年は、東京オリンピック・パラリンピックが開催されるだけでなく、「豊潤生活」へ価値ライフスタイルが進化する転換年になりそうだ。昭和の「中流家庭」の第2章である。世界的なイベントと世界秩序の構造的な変化、加えて消費増税後の成熟した日本経済の不確実性の増大によって、人々の経済条件と価値観が変化した。物的財で差別化されたライフスタイルから、経験財で彩られる価値ライフスタイルへの転換である。

MNEXT 眼のつけどころ<br>消費行動のネット情報依存への転回と情報的マーケティング
MNEXT 眼のつけどころ
消費行動のネット情報依存への転回と情報的マーケティング

「消費社会白書2019」をまとめる上で、従来の消費行動の通説を塗り替えるべき多くの現実が明らかになった。ここでは、八つの通説の検証から見えてきた現実と、それにもとづく新しいマーケティングへの「転回」をコンパクトに提案する。「情報による市場化」、すなわち「情報的マーケティング」である。



J-marketingをもっと活用するために
無料で読める豊富なコンテンツ プレミアム会員サービス 戦略ケースの教科書Online


お知らせ

2024.12.19

JMR生活総合研究所 年末年始の営業のお知らせ

新着記事

2024.12.20

消費者調査データ No.418 サブスクリプションサービス 広く利用される「プライムビデオ」、音楽サブスクには固定ファンも

2024.12.19

24年10月の「商業動態統計調査」は7ヶ月連続のプラス

2024.12.19

24年10月の「広告売上高」は、6ヶ月連続のプラス

2024.12.19

24年10月の「旅行業者取扱高」は19年比で83%に

2024.12.18

提言論文 「価値スタイル」で選ばれるブランド・チャネル・メディア

2024.12.18

24年11月の「景気の先行き判断」は3ヶ月連続の50ポイント割れに

2024.12.18

24年11月の「景気の現状判断」は9ヶ月連続で50ポイント割れに

2024.12.17

24年10月の「現金給与総額」は34ヶ月連続プラス、「所定外労働時間」はマイナス続く

2024.12.16

企業活動分析 SGHDの24年3月期はロジスティクス事業不振で2期連続の減収減益

2024.12.16

企業活動分析 ヤマトHDの24年3月期はコスト削減追いつかず3期連続減益

2024.12.13

成長市場を探せ コロナ禍の壊滅的状況からV字回復、売上過去最高のテーマパーク(2024年)

2024.12.12

24年10月の「家計収入」は再びプラスに

2024.12.12

24年10月の「消費支出」は6ヶ月連続のマイナスに

2024.12.11

提言論文 価値スタイルによる生活の再編と収斂

2024.12.10

24年10月は「有効求人倍率」は改善、「完全失業率」は悪化

2024.12.09

企業活動分析 江崎グリコ株式会社 23年12月期は国内外での売上増などで増収増益達成

2024.12.09

企業活動分析 日清食品ホールディングス株式会社 24年3月期は価格改定浸透で増収、過去最高益達成

 

2024.12.06

消費者調査 2024年 印象に残ったもの 「大谷選手」「50-50」、選挙も五輪も超えてホームラン!

2024.12.05

24年11月の「乗用車販売台数」は3ヶ月ぶりのマイナス

週間アクセスランキング

1位 2024.05.10

消費者調査データ エナジードリンク(2024年5月版)首位は「モンエナ」、2位争いは三つ巴、再購入意向上位にPBがランクイン

2位 2024.04.05

消費者調査データ ノンアルコール飲料(2024年4月版) 首位は「ドライゼロ」、追う「オールフリー」「のんある気分」

3位 2024.12.04

提言論文 本格消費回復への転換-価値集団の影響力拡大

4位 2024.03.13

戦略ケース なぜマクドナルドは値上げしても過去最高売上を更新できたのか

5位 2024.03.08

消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area