参加特典「消費社会白書2019」進呈
開催によせて
弊社独自調査による「消費社会白書2019」の最新の分析結果から、これからの消費動向を予測し、マーケティングに役立つ事例を紹介する「ネクスト戦略ワークショップ」を、今年も開催します。
今回は、これからの消費とそれを取り巻く環境について最新の分析結果をもとに紹介します。
食事の準備は、女性が主体的に関わっているのが実情です。毎日の食事づくりは容易ではありませんが、特に女性はメニューに冷凍食品や惣菜を加えることに罪悪感を感じているようです。
ワークショップでは、消費者がこういった罪悪感を払拭するために、どのような商品を選んでいるかや、食品メーカーがどんな商品を売り出しているかの事例をご紹介します。
ワークショップでは弊社が毎年発刊している「消費社会白書」から、ポイントを絞った内容を紹介しています。
この消費社会白書は毎回、オリジナルの質問紙の検討を重ね、消費者調査を実施。全国の人口構成比に合わせて各年代の男女から収集したデータを、様々な手法を使って分析しています。特定カテゴリーに捉われず消費全体を俯瞰できる唯一の書籍です。
表現した図表が満載!
(クリックで拡大)
今年は、ある日の夕食メニューから垣間見える現代日本人の食生活や、ロングセラーブランドが支持される理由、ネットのセールスキャンペーンが効く消費者層などがトピックスになっています。
ワークショップのポイント
消費行動のネット情報依存への転回と情報的マーケティング代表取締役社長 松田久一
2019年版の白書は、生活や消費行動の前提となっている仮説や通説を疑って検証してみた。その結果、塗り替えなければならない多くの現実が明らかになった。その主なものは、八つである。
(1)消費は経験にもとづく→消費はネット情報にもとづく
第1の通説は、「消費は経験にもとづく」というものだ。しかし現実は、スマホなどのネット情報に頼って行動している。経験とネット情報は相半ばする。商品、ブランド、購入先も飲食店も、まずネットで調べる。世界でもっとも古い口コミを凌ぐ。長期記憶を使わないで短期記憶が利用されている。情報依存的行動への転換だ。しかし情報へ依存しているものの、その情報をまったく信頼していない(参照、眼のつけどころ「世界情報寡占企業からデータ提供代がもらえる日」)。
(2)人々の価値観は多様化している→夢や理想を求め規律を重視する価値観に収斂
第2の通説は、「人々の価値観は多様化している」というものだ。実際は、「理想」「やり甲斐」を求め、「あたたかな社会や家族」を求める価値意識が大勢を支配している。さらに、世代交代によって、その価値意識に自分に厳しい「規律」意識が加わった。
社会を動かすのは価値意識だが、飲食の苦労からある意味で解き放たれた人々は、夢や理想を求め、やり甲斐を達成し、あたたかな社会や家族を築くことだ。
しかし、人口統計的な現実は、両親と子供で暮らす家族は少数派だ。20代、30代の未婚率が過半数を越え、独身社会人が最頻ライフステージとなっている。そして、少子化、高齢化、単身化、階層化、地域間格差などの変化が、社会統合意識を低下させる傾向にある。
プログラム
I. 14:00~14:45 (45分) |
情報的マーケティングへの革新 代表取締役社長 松田久一
ポイント
事例紹介
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II. 14:45~15:15 (30分) |
ストイックな規律互助の価値観と消費見通し
ポイント
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III. 15:15~15:45 (30分) |
食生活の理想と現実の乖離
ポイント
事例紹介
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休憩
15:45~15:55(10分) |
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IV. 15:55~16:25 (30分) |
ロングセラーブランドの長寿化
ポイント
事例紹介
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V. 16:25~17:10 (45分) |
選択の多重化と購入意欲の経路分析
ポイント
事例紹介
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VI.
17:10~17:30(20分) |
ディスカッション
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開催要項
日時 : 2018年11月21日(水) 14:00~17:30会場 : JMR生活総合研究所 会議室(パレスサイドビル2F)
東京メトロ東西線竹橋駅直結(詳しいアクセス方法はこちら)
参加費:・有料会員 30,000円
・無料会員 35,000円
(ともに税込み 。「消費社会白書2019」書籍代含む)
定 員 : 30名(ご応募多数の場合は先着順とさせていただきます)
お申し込み
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