「消費社会白書2021」発表会
ネクスト戦略ワークショップ
コロナな時代のココロ
「きちんとした」私と「ヒトとの結縁」を守る価値へ転換―id消費へ
好評のうちに開催終了いたしました。
オンラインでご参加いただいた皆様には、「消費社会白書2020」ならびに当日配布資料のダウンロードURLをメールにてお送りしています【11月5日 15時37分頃】。
万が一届いていない場合は、お手数ですがこちらまでお問い合わせ下さい。
ダウンロード期限がございますので、お早めのダウンロードをお願いいたします。
開催終了のご挨拶と当日の概要紹介
最新の調査分析をもとに、新型コロナウイルスが消費へ与える影響や、これからのマーケティング施策について提案する「ネクスト戦略ワークショップ」を5日、開催しました。コロナ対策のため、初のオンラインとなった今回のワークショップについて、概要を紹介します。
Session1では、当社代表取締役社長、松田久一が「コロナな時代のプラットフォームマーケティング」と題して、コロナによってもたらされた変化や、企業が存続していくために必要な三つの柱について紹介。マーケティングをプラットフォーム化していくことの重要性を解説しました。
今年はコロナという衝撃によって、短期・中期・長期の波動が生まれました。巣ごもり消費などの短期波動。その反動となる中期は、潜在購買力の高まりやGoToキャンペーンの盛り上がりなど。長期としては、自分らしさに繋がる消費が志向されるようになっています。
このような状況の中で、企業が生き残っていくためにはマーケティングの基本の三つの柱、「セグメント」「ブランディング」「マーケティングチャネル」が重要になります。
コロナ禍で、アマゾンなどのネットチャネルが伸びています。しかし、ネットは価格勝負になりやすく、価格に維持が難しいのが現状です。生き残りのためには、協力関係にあるチャネルや取引先を組み合わせ、プラットフォームを構築する必要があります。キーになるのは、市場を包括するコーポレートブランディングです。
Session2では、消費社会白書の最新データ分析からわかった消費トレンドを紹介しました。今後の消費を牽引する層として、コロナによる健康リスクの低い若者、経済リスクの低い富裕層が浮き彫りになりました。またコロナで人付き合いが疎遠化する中で、人とのつながりを大切にしたいという思いを持っています。
コロナは食卓の様子も変えました。家で食べる食事が増え、朝食・昼食・夕食の3食を家で食べる人は昨年に比べ、18%増加。調理の負担増で、これまで専業主婦らが持っていた惣菜や冷凍食品を使用することへの罪悪感は減少し、さまざまな調理手段が利用されています。これは、食品メーカーなどにとってチャンスといえます。
買い物行動にも変化があります。前年と比べて週1回以上の利用率が増加した流通チャネルは、食品中心のスーパーやアマゾンや楽天市場などのネットです。そのほかは、軒並み減っています。また、リアルな店舗では接客が買物の満足の鍵になっています。
Session3では、マーケティングの基本の「セグメント」「ブランディング」「マーケティングチャネル」3本柱を実践する企業の事例を紹介しました。
セグメントの事例としてはマンダムのルシードを取り上げました。20代でルシードを使い始めた消費者が40代50代になり、その年代に向けたヘアカラーやしわ対策の商品を展開。好調を維持しています。そのほか、エバラ食品の「プチッと鍋」シリーズも取り上げました。
ブランディングでは、味の素の「クノール」とカゴメの「野菜生活」を紹介。
マーケティングチャネルでは、アマゾンと決別したナイキの戦略を解説しました。アマゾンに商品を出すことで、市場コントロールが難しくなったナイキは、アマゾンでの取り扱いをやめ、自社チャネルの強化を図りました。そのほか、化粧品のSK-Ⅱ、アイロボットの「ルンバ」の戦略も取り上げました。
今回のワークショップについての詳細な講演録についても、後日コンテンツとしてWEBへアップ予定です。
Point. 2021年「消費社会白書」中間総括
「きちんとした」私と「ヒトとの結縁」を守る価値へ転換―id消費へ代表取締役社長 松田久一
消費の基調変化は、「きちんと」した私への同調的な自律と、「薄れる」人との絆を取り返すという価値シフトである。消費トレンドは、「デジタル化」された消費を自分に合うように「アナログ化」する「アイデンティティ消費(id消費)」だ。
開催によせて
最新の2020年の年次JMR消費者調査の分析結果、これからの消費動向を予測し、中長期のマーケティング戦略を提案する「ネクスト戦略ワークショップ」を11月5日(木)にオンラインで開催します。
今回で16回目。初のオンライン開催となります。
新型コロナウイルスの流行は、人々の価値観や消費行動を一変させました。 人々は自らを律し、自分と家族を守るために行動する「きちんとした」私を目指すようになりました。
個人とその人が所属する社会集団との距離が拡大。そのことで、人との繋がりや絆を大切にする意識とともに、自らのアイデンティティを求める意識も強くなりました。
価値観の変化で、消費スタイルも変わりました。
社会的距離が拡大し、テレビ会議などコミュニケーションのデジタル化が進み、購買もネットチャネルへの移行が進んでいます。
このことが、新しい不満やニーズを生むとともに、ネットではないリアルな流通のよさ、当たり前だった店頭の楽しさ、信頼できる接客などの価値が再注目されています。
デジタル化された消費を、自分に合うようにアナログ化するという変換が起こっています。
企業はこうした変化にどのように対応すべきかなどについて、当社の専門家が事例で詳しく解説します。
予定している事例は、時価総額1兆円を越える日清食品のブランド戦略、ユニクロを追撃するワークマンなどです。
ワークショップでは弊社が毎年発刊している「消費社会白書」から、ポイントを絞った内容を紹介しています。
この消費社会白書は毎回、オリジナルの質問紙の検討を重ね、消費者調査を実施。全国の人口構成比に合わせて各年代の男女から収集したデータを、様々な手法を使って分析しています。特定カテゴリーに捉われず消費全体を俯瞰できる唯一の書籍です。
プログラム
内容 | |
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Session1 10:00~10:20 |
コロナな時代のプラットフォームマーケティングの提案
代表取締役社長 松田久一
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Session2 10:20~11:10 |
コロナな時代の消費トレンドを読む
取締役 大場美子ほか
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Session3 11:10~11:30 |
コロナな時代の注目マーケティング事例
取締役 大澤博一
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※11月2日時点。プログラムは予告なく変更する場合がございます。
開催要項
日時:2020年11月5日(木)10:00~11:30
場所:オンライン、会場(JMR生活総合研究所 会議室)
参加費: 一律15,000円(税込み。「消費社会白書2021」PDF含む)
「消費社会白書2021」PDFは発刊後にダウンロードURLをお知らせします※
定員:オンライン50名、会場10名※
※本ワークショップは普段お使いのPC、タブレット、スマートフォン等のブラウザから閲覧できます。アプリのインストールは不要です。
※会場での参加をご希望の方は別途お問い合わせ下さい(会員限定フォーム、問い合わせには無料会員への登録が必要です)
【会場参加をご希望の方へ 感染症対策のお願い】
- 感染症対策のため、会場は人数を制限しています。定員オーバーの場合はオンライン参加への変更をお願いする場合がございます。
- 当日はマスク着用にてお越し下さい。
- 受付時に検温・手指消毒へのご協力をお願いいたします。その際37.5℃以上の発熱があるお客様は参加をお断りする場合がございます(後日、オンデマンド配信にてご覧いただけます)。
- 会場は適宜換気を実施いたします。
会場案内
JMR生活総合研究所 会議室(パレスサイドビル2F)
東京メトロ東西線竹橋駅直結(詳しいアクセス方法はこちら)
お申込み
お申し込み受付は終了いたしました
※お申込みには無料会員または有料会員へのご登録が必要です。ご登録はこちらから。
※尚、調査会社、シンクタンク、コンサルティング、広告代理店、教育機関、学生の皆様には別途、後日動画配信にてご覧いただけるサービスをご用意する予定です。
【キャンセル・返金について】
- (支払い期限)請求書払いの方は、11月4日(水)15時までに参加費用をお支払い下さい。
- (支払後のキャンセル・返金)10月28日(水) 15時までにキャンセル申し込みをいただいた場合は返金を承ります。その際、振込手数料を差し引いた金額の返金となります(クレジットカード決済の方は手数料はいただきません)。それ以降のキャンセルは、いかなる理由によっても返金いたしませんのでご了承下さい。