- ライセンスブランドやオリジナルブランドを数多く持っており、個別のブランド認知に加えて、企業イメージの訴求をより重視していきたいと考えています。どのように合理的に統合して消費者にアプローチしていけば良いのでしょうか?(アパレルメーカー、30歳)
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企業イメージと個別ブランドのすみわけ、またはコントロールについては、教科書的に コレという解答があるわけではありません。
業界や企業個別の事情によって大きく左右されますので一概にはいえません。とはいえ一般論としていうと、
- 日本の多くの消費財メーカーでは、企業名を企業全体への信頼と好意の獲得のために企業名ブランドの形にして、その下に個別ブランドがある
というように企業名を重視して広告宣伝や商品パッケージに企業名を表示してきています。
しかしライセンスブランドを多く持ち、個別ブランドの認知が企業名よりもすすんでいる場合は企業イメージと個別ブランドとの整合性や統合をはかるというよりも、企業イメージを大きなフィールドとして捉え創造していくべき企業イメージが何なのか、企業イメージの役割をどう考えるのかを、個別イメージとは次元の違う、抽象の水準をより上のものとして、明確にする必要があります。
そして、個別ブランドに何ら制約を与えるものではないと位置付けよい企業イメージを形成していくためのメッセージ開発と発信と、個別ブランドとは組織も分けて、すみわけして推進していくということになります。
しかし、企業イメージを商品を通じて伝えていく、とすると、御社のオリジナルブランドの中で、中核とするブランドを明確にし、中核ブランドの広告宣伝ウェイトを上げ、同じ部門または共同プロジェクトの形でメッセージを開発し資源配分を重点化して推進していく必要があります。
参照コンテンツ
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―戦略思考とはどういうものか(組織論篇) - MNEXT 眼のつけどころ ブランドのロングセラー化の鍵は「うまいマンネリ」づくり―市場溶解期のブランド再構築(2017年)
- MNEXT 眼のつけどころ ネットとリアルの融合時代の再成長戦略-成熟ブランドの活性化による企業革新(2017年)
- MNEXT 眼のつけどころ 「真実性以後」のブランド再構築のとき(2017年)
- JMRからの提案 マーケティングTips ブランディング 名前のちから(2020年)
- マーケティングFAQ どうすればブランド力を強化できるか
- 戦略ケース マスターブランドを陳腐化させない ブラックサンダーのブランドづくり(2018年)
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