永谷園ホールディングスの2022年3月期の連結決算は、売上高954億円(前年度比7.0%減)、営業利益48億円(同2.8%増)と減収増益となった。2021年度は、新型コロナ感染拡大による環境変化を踏まえ、安定的な商品の供給を最も優先すべき課題とし、「企業戦略の充実」と「新価値提案力の更なるアップ」を経営課題として取り組んだ。「企業戦略の充実」については、生産会社・工場の役割と機能を見直すことで、変化対応型の生産体制の構築を目指したほか、海外市場の開拓にも注力。「新価値提案力の更なるアップ」については、新型コロナの影響が長期化する中、自社EC[永谷園オンラインショップ」を開設。また、家庭内で過ごす時間が増える中、アレンジレシピの提案などを積極的に行い、多様化する価値観や変化する環境に対応することで、永谷園らしい価値提案に取り組んだ。セグメント別には、国内食料品事業は主力のロングセラー商品を中心にファン層の拡大や購買意欲の促進に努めたものの、内食需要の落ち着きもあり、売上高549億円(前年度比20.7%減)。海外食料品事業では顧客ニーズに合わせたフリーズドライ商品の研究開発と品質向上及び販売拡大に取り組んだ結果、売上高291億円(同20.8%増)。中食その他事業は生活スタイルの変化に対応し、自宅でシュークリームを作れるキットを販売したほか、新業態もオープンし、売上高113億円(同23.1%増)となった。次年度も更なる業績向上に向け、引き続きふたつの経営課題に取り組んでいく。
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競合他社の業績と比較分析する
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