大塚ホールディングスの2017年12月期の連結決算は、売上高1兆2,400億円(前年同期比3.7%増)、営業利益は1,041億円(同3.0%増)と増収増益であった。医療関連事業では抗精神病薬持続性注射剤「エビリファイ」が、後発薬発売の影響を受けて売上減少。しかし、「エビリファイ持続性水懸筋注用」や「イーケプラ」、「ニュープロパッチ」といった薬剤が処方数を大幅に伸ばし、売上が増加している。また研究開発活動では、多くの開発パイプラインが計画どおりに進行している。NC関連事業では「ポカリスエット ゼリー」や「ソイジョイ クリスピー」といった新製品を市場に投入し、国内業績の伸長に寄与。また「ポカリスエット」「オロナミンC」などの海外販売国が増加し、グローバル展開を推し進めた。特に、フランスの有機食品メーカー BC BIO社を買収するなど、栄養・健康食品におけるグルテンフリー製品、ミートフリー製品、シュガーフリー製品の分野を強化した。中期経営計画の最終年となる2018年度は、医療関連事業では新製品群の早期価値最大化の推進と2019年以降の成長を牽引する事業基盤の確立を、 NC関連事業ではグローバル展開の加速ならびに営業利益率10%以上を継続できる事業構造の維持と事業規模の拡大を目指す。
参照コンテンツ
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事

消費者調査データ RTD(2025年3月版) 「氷結」、「ほろよい」の競り合い続く アサヒの新顔は高いリピート意向
調査で結果は「氷結」が半歩抜け出し、それを「ほろよい」が追う形となった。上位にはロングセラーが目立つが、再購入意向では「アサヒ GINON」が3位に食い込んだ。大ヒットしたレモンサワーに加え、お茶やウメなどのフレーバーの台頭、ベース酒の多様化など新たな競争が生まれている。

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 清貧・ゆとり世代が消費を牽引!賞与の使い道は?
近年賃金上昇の流れが広がるなかで、今年の消費を占う意味でも冬季賞与への関心が高まっていた。そこで、冬季賞与がどのように使われているか、「103万円の壁」の問題がどの程度関心を持たれているかを調査した。

消費者調査データ スナック菓子(2025年2月版) 経験率7割超、カルビー「ポテトチップス」の人気揺るがず
2桁成長のスナック市場。調査結果をみると、カルビーのポテトチップスが全項目で首位と王者の貫禄をみせた。



