東芝の2019年3月期の連結決算は、売上高3兆6,935億円(前期比6.4%減)、営業利益354億円(同58.9%減)の減収減益となった。事業別にはインフラシステムソリューションやストレージ&デバイスソリューションは増収となったものの、エネルギーシステムソリューションがランディス・ギア社の連結除外の影響などで減収。インダストリアルICTソリューションも減収となり、さらにパソコン事業の連結除外によりその他セグメントも減収となったことから、全体としても減収での着地となった。営業利益に関しては、インダストリアルICTソリューションで大幅な収益改善が見られたものの、そのほかの全セグメントで収益悪化したため減益となった。2018年11月には、5カ年の会社変革計画として「東芝Nextプラン」を策定。2030年までに世界有数のサイバー・フィジカル・システムテクノロジー企業を目指すことを目標とし、将来の成長に向けた変革の方向性を定めた。収益性の確保・技術による成長を目指し、基礎収益力強化に向けた四つの改革(構造改革、調達改革、営業改革、プロセス改革)と、成長に向けた大規模な設備投資・研究開発投資を進めていく。
参照コンテンツ
- 戦略ケース 「ソニー」×「東芝」 優勢ブルーレイに価格で挑むHD (2007年)
- 戦略ケース 「サムスン電子」 × 「東芝」 先行優位が鍵を握る「ナノの争い」 (2007年)
- 戦略ケース 目指すのは日本版インテル? 半導体集中投資の決断(2005年)
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事
消費者調査データ コーヒー飲料(2024年3月版)独走「BOSS」、「ジョージア」との差を広げる
プラスが続くコーヒー飲料の市場についての調査結果をみると、23年調査に引き続き「BOSS」が全項目で首位を獲得、さらに2位の「ジョージア」とは、3ヶ月内購入で差を広げた。「BOSS」はエクステンションの「BOSS CRAFT」も高評価で、リーディングブランドとしての存在感を示している。
成長市場を探せ 3年連続で過去最高更新、拡大する麦茶飲料(2024年)
健康志向などを追い風に堅調な動きを続ける茶飲料市場のなかで、特に伸びている領域がある。3年連続で過去最高を更新した麦茶飲料だ。背景にあるのは、気候温暖化による毎年のような猛暑と、熱中症対策意識の高まりだ。
消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い
22年度、過去最高を更新した即席めん市場。その多くを占めるカップめんについての調査結果をみると、「カップヌードル」が絶対的な強さを示し、それを「赤いきつね/緑のたぬき」「日清のどん兵衛」が追う展開となった。一方で、節約志向を背景に、コストパフォーマンスに優れるPBの再購入意向も高い。