パイオニアの2017年3月期の連結決算は、売上高3,867億円(前年同期比14.0%減)、営業利益42億円(同42.9%減)の減収減益となった。カーOEMは売上減により赤字となり、増益を計画していたカー市販は、海外向けカーオーディオの導入時期の変更、国内向けカーナビゲーションシステムのモデルミックス、新興国向け売上の低迷などにより前期並みという結果となった。また、親会社株主に帰属する当期純損益は、事業の選択と集中による事業構造改善費用や事業譲渡損を計上したことなどから、51億円の純損失となった。近年は業績が悪化したこともあり、カーエレクトロニクス事業に資源を集中させている。さらに、FA機器事業の拡大や、コニカミノルタ株式会社との合弁会社の設立を通じた有機EL照明事業の立ち上げ加速など、車載関連ビジネスの成長と、医療・健康機器関連事業の育成に取り組んでいる。将来の自動運転化を睨み、オランダのHERE Technologiesとのアライアンスなどを通じて、自動運転用地図の効率的な整備・更新を可能とする「データエコシステム」の実現を目指している。
参照コンテンツ
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事
消費者調査データ サブスクリプションサービス 広く利用される「プライムビデオ」、音楽サブスクには固定ファンも
調査結果を見ると、「Amazon プライムビデオ」が全項目で首位となった。「プライムビデオ」は認知率で認知率は8割強、利用経験では唯一4割強、今後の利用意向でも3割を超えている。
成長市場を探せ コロナ禍の壊滅的状況からV字回復、売上過去最高のテーマパーク
コロナ下では長期休業や入場制限などを強いられ、壊滅的ともいえる打撃を被ったテーマパーク市場、しかし、コロナが5類移行となった2023年には、売上高は8,000億円の大台を突破、過去最高を記録した。
消費者調査データ シャンプー(2024年11月版) 「ラックス」と「パンテーン」、激しい首位争い
調査結果を見ると、「ラックス(ユニリーバ)」と「パンテーン(P&G)」が複数の項目で僅差で首位を競り合う結果となった。コロナ禍以降のセルフケアに対する意識の高まりもあって、シャンプー市場では多様化、高付加価値化が進んでいる。ボタニカルやオーガニック、ハニーやアミノ酸などをキーワードに多様なブランドが競うシャンプー市場の今後が注目される。