セブン&アイ・ホールディングスの2022年2月期の連結決算は、営業収益8兆7,498億円(前年同期比51.7%増)、営業利益3,877億円(同5.8%増)と増収増益となった。国内コンビニエンスストア事業では、前年の新型コロナウイルス感染症拡大に伴う外出自粛の反動等により既存店売上は前年を上回ったが、商品販売動向変化に伴う商品荒利率の低下と販売費及び一般管理費の増加により、営業利益は減益となった。海外コンビニエンスストア事業は、米国Marathon Petroleum Corporationから主にSpeedwayブランドで運営するコンビニエンスストア事業を取得し、統合に関する全てのプロセスを順調に推進、大幅な増収増益を達成した。スーパーストア事業では、巣ごもり需要で伸長した食品売上の高止まりが続き、テナントを含む既存店売上は前年を上回ったが、休業に係る固定費の影響等もあり営業利益は大幅減となった。百貨店・専門店事業では、Francfrancの一部株式譲渡、OSHMAN'Sの売却など選択と集中を加速。百貨店は前年のコロナ対応の反動等により既存店売上が前年を上回ったが、レストランは厳しい環境が続き、前年に続いて営業損失となった。成長と進化の5年間と位置付けた「中期経営計画2021‐2025」の2年目となる2022年度は、人件費・原材料価格・電気料など世界的インフレでより不透明な経営環境が想定される。このような市場環境下で、営業収益9兆6,530億円、営業利益4,300億円と、2年連続の増収増益を見込む。
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