ローソンの2022年2月期連結決算は、全店売上高2兆4,427億円(前年同期比4.0%増)、営業総収入6,984億円(同4.9%増)、営業利益471億円(同15.2%増)と増収増益となった。引き続き社会活動に制限がある事業環境の中、2025年に向けて策定した「Challenge 2025」を実現すべく、国内コンビニエンスストア事業における店舗改装や商品刷新といった事業環境の変化に対応する成長投資を実施。グループ全体で持続的な成長に向けた中長期課題の解決や、新たな収益機会の獲得及び働きがいの向上などに取り組んだ。国内コンビニエンスストア事業は、冷凍食品や日用品などの日常使いの商品を拡充するとともに、店舗改装と併せて店内調理サービス「まちかど厨房」、需要の高いフードデリバリーサービスの導入を進め、店舗オペレーションの効率化やコスト削減など加盟店利益の向上に向けた取り組みを継続、加盟店利益は前期を上回った。成城石井事業は、巣ごもり需要の取り込みや、自社セントラルキッチンで製造している惣菜・デザートなどが好調に推移したことなどから増収増益となった。エンタテインメント関連事業は、チケット事業で取扱高が増加、シネコン事業は動員客数が回復基調となったことから増収増益。金融関連事業では、提携金融機関の拡大やサービスの拡充などがATM利用件数の増加に寄与し増収増益。海外事業は、中国での店舗網拡大により増収増益となった。2022年度からエリアカンパニー制度を導入、「地域密着×個客・個店主義」を戦略コンセプトに、地域社会の暮らしに新しい便利をお届けし、よりお客さまにご支持いただける"新・マチのほっとステーション"を目指す。
参照コンテンツ
- MNEXT 眼のつけどころ ePOPで成熟ブランドのリブランディング― 2022年春の提案(2022年)
- MNEXT 2022年の消費の読み方-価値拡張マーケティング(2022年)
- MNEXT 眼のつけどころ プロ・マーケティングの組み立て方 都心高級ホテル競争 「アマン」VS.「リッツ」(2021年)
- MNEXT 眼のつけどころ 市場脱皮期の富裕層開拓マーケティング―価格差別化戦略(2021年)
- MNEXT 眼のつけどころ コロナ禍の訪問営業は時代遅れなのか?―「会うのが、いちばん。」(2021年)
- アフターコロナの営業戦略 激変市場に対応した小商圏型営業活動のすすめ(2021年)
- 戦略ケース 勝者なきセルフ式コーヒーチェーン店の競争 (2011年)
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第143号 広まるネットショッピング 特定層に留まるSNS購買とフリマアプリ
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第139号 広く浸透する食品PB、高まる品質評価
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第131号 消費抑圧の反動 食品購入は高価格帯へシフト
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第124号 キャッシュレス化で促進されるセルフレジ利用
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第112号 消費増税ついに「10%」も―駆け込み購入、盛り上がり欠く
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第106号 QRコード決済、一過性のブームに終わるのか?
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第101号 コンビニおにぎり、需要拡大の背景に健康志向
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第95号 伸びるコンビニスイーツ―牽引役は管理職と男性バブル後世代
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第86号 サラダチキンブームの行方―ダイエットから食卓へ
- JMRからの提案 キャッシュレス競争の勝者は?―プラットフォーム視点で分析(2019年)
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事
消費者調査データ サブスクリプションサービス 広く利用される「プライムビデオ」、音楽サブスクには固定ファンも
調査結果を見ると、「Amazon プライムビデオ」が全項目で首位となった。「プライムビデオ」は認知率で認知率は8割強、利用経験では唯一4割強、今後の利用意向でも3割を超えている。
成長市場を探せ コロナ禍の壊滅的状況からV字回復、売上過去最高のテーマパーク
コロナ下では長期休業や入場制限などを強いられ、壊滅的ともいえる打撃を被ったテーマパーク市場、しかし、コロナが5類移行となった2023年には、売上高は8,000億円の大台を突破、過去最高を記録した。
消費者調査データ シャンプー(2024年11月版) 「ラックス」と「パンテーン」、激しい首位争い
調査結果を見ると、「ラックス(ユニリーバ)」と「パンテーン(P&G)」が複数の項目で僅差で首位を競り合う結果となった。コロナ禍以降のセルフケアに対する意識の高まりもあって、シャンプー市場では多様化、高付加価値化が進んでいる。ボタニカルやオーガニック、ハニーやアミノ酸などをキーワードに多様なブランドが競うシャンプー市場の今後が注目される。