インポートブランドなどファッション領域、高級品高額品だけでなく、日常的に購入するさまざまな商品領域において特定のブランドが選択される傾向を、消費の「総ブランド化」と捉えています。
消費者がブランドにこだわる商品領域を調査したところ、 上位は、車、バッグ、時計など「みえる」ものでしたが、食品や下着など他人にはあまりみせないものにまで、ブランドに「こだわっている」人が増えています。
お米の購入金額が全体では低下していても、魚沼産コシヒカリは別格であるように、強いブランドは競合品より高い希望小売価格を維持し、顧客にブランドとして価値が認められないものは値引きされても不良在庫と化していまします。
ブランドにこだわる選択とは「他のものでは代替できない」選択になるということです。代替できない選択になった結果、「欲しいブランドでないならば、他のもので間に合わせてまで、今買う必要がない」という選択の先鋭化と消費の先送りとなって表れてきます。これが、現在の消費において、消費の抑制と消費の総ブランド化が表裏一体で進んでいる所以です。
無料の会員登録をするだけで、
最新の戦略ケースや豊富で鮮度あるコンテンツを見ることができます。
おすすめ新着記事
消費者調査データ サブスクリプションサービス 広く利用される「プライムビデオ」、音楽サブスクには固定ファンも
調査結果を見ると、「Amazon プライムビデオ」が全項目で首位となった。「プライムビデオ」は認知率で認知率は8割強、利用経験では唯一4割強、今後の利用意向でも3割を超えている。
消費者調査データ シャンプー(2024年11月版) 「ラックス」と「パンテーン」、激しい首位争い
調査結果を見ると、「ラックス(ユニリーバ)」と「パンテーン(P&G)」が複数の項目で僅差で首位を競り合う結果となった。コロナ禍以降のセルフケアに対する意識の高まりもあって、シャンプー市場では多様化、高付加価値化が進んでいる。ボタニカルやオーガニック、ハニーやアミノ酸などをキーワードに多様なブランドが競うシャンプー市場の今後が注目される。
消費者調査データ レトルトカレー(2024年11月版) 首位「咖喱屋カレー」、3ヶ月内購入はダブルスコア
調査結果を見ると、「咖喱屋カレー」が、再購入意向を除く5項目で首位を獲得した。店頭接触、購入経験で2位に10ポイント以上の差をつけ、3ヶ月内購入では2位の「ボンカレーゴールド」のほぼ2倍の購入率となった。