半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

マーケティング用語集
デモグラフィック変数/サイコグラフィック変数


デモグラフィック変数、サイコグラフィック変数とは

 デモグラフィック変数(変数:量的・質的な値が変化するもの)とは、人口統計学的変数のことで、具体的には、年齢、性別、世帯規模、家族のライフサイクル、所得、職業、学歴などがあげられます。

 サイコグラフィック変数とは、心理学的変数のことで、具体的には、価値観、ライフスタイル、性格、好みなどの心理的特性を指します。

 ともにマーケット・セグメンテーションの際の分類軸のひとつです。


各変数の特徴

 デモグラフィック変数は、消費者行動(購買、使用など)との連動が強く、公的データなど入手が可能であり、測定も簡単なため、よく使用される変数です。ただし、デモグラフィック変数のみで消費行動を説明するだけでは、「なぜそのような行動をとったのか」ということが分からないため、表面的な理解に終わってしまいます。

 一方、サイコグラフィック変数は、通常、調査票の質問の反応として測定されるため(例:質問「理想や夢を持って生活したい」→回答「そう思う」)、年齢や性別などのように客観的な変数ではありませんが、消費者の行動の要因をより深く理解するために有効な変数です。「20代では、カップスープの購入者が多い」ということだけよりも、「20代では、健康志向が強い」「健康志向が強い人はカップスープをよく購入する」ということも分かれば、製造業者はより具体的な対策を考えることができます。

 また、時間関係において、サイコグラフィック変数は、デモグラフィック変数よりも後に生じます。そのため、後者が原因、前者が結果という因果関係になります。


その他のセグメンテーション変数

 コトラーによると、消費財マーケティングでは、「地理的変数(地域、気候など)」「デモグラフィック変数」「サイコグラフィック変数」「行動・態度変数(使用頻度、ロイヤリティなど)」の四つがセグメンテーション変数としてあげられます。大別して、前者2変数をデモグラフィック変数、残りをサイコグラフィック変数とふたつに分けられることもあるようです。

 いずれにしても、消費行動を理解するためには、あらかじめ仮説を立てた上で、これらの変数をうまく組み合わせて、事実の発見をしていく必要があります。




無料の会員登録をするだけで、
最新の戦略ケースや豊富で鮮度あるコンテンツを見ることができます。

いますぐ無料会員登録



参照コンテンツ


おすすめ新着記事

マーケティング用語集

新着記事

2025.02.13

24年12月の「消費支出」は2ヶ月連続のプラスに

2025.02.13

24年12月の「家計収入」は3ヶ月連続のプラスに

2025.02.12

24年12月の「現金給与総額」は36ヶ月連続プラス、「所定外労働時間」はマイナス続く

2025.02.12

24年12月は「有効求人倍率」は横ばい、「完全失業率」は改善

 

2025.02.10

企業活動分析 エバラ食品工業株式会社 24年3月期は業務用好調で増収も原価率上昇で減収に

2025.02.10

企業活動分析 東洋水産株式会社 24年3月期は価格改定が奏功し売上利益ともに過去最高更新

 

2025.02.07

消費者調査データ チョコレート(2025年2月版) 首位「明治チョコレート」は変わらずも、PBのリピート意向高まる

2025.02.06

25年1月の「乗用車販売台数」は3ヶ月ぶりのプラス

2025.02.05

提言論文 新しい群れ集団が生む市場ダイナミズム

2025.02.04

24年12月の「新設住宅着工戸数」は8ヶ月連続のマイナス

  

2025.02.03

企業活動分析 本田技研工業 24年3月期は、販売台数増加により増収増益、営業利益は過去最高に

2025.02.03

企業活動分析 日産自動車株式会社 24年3月期は、販売台数増加に加えコスト管理により増収増益

  

2025.01.31

消費からみた景気指標 24年11月は7項目が改善

2025.01.30

24年12月の「ファーストフード売上高」は46ヶ月連続のプラスに

2025.01.30

24年12月の「ファミリーレストラン売上高」は34ヶ月連続プラス

2025.01.29

24年12月の「全国百貨店売上高」は2ヶ月連続のプラスに

2025.01.29

24年12月の「チェーンストア売上高」は既存店で2ヶ月連続のプラスに

2025.01.29

24年12月の「コンビニエンスストア売上高」は13ヶ月ぶりのマイナスに

2025.01.29

24年11月の「商業動態統計調査」は8ヶ月連続のプラス

2025.01.28

24年12月の「景気の先行き判断」は4ヶ月連続の50ポイント割れに

2025.01.28

24年12月の「景気の現状判断」は10ヶ月連続で50ポイント割れに

2025.01.27

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター No.168 管理職は筋トレ率2倍! 20〜30代の美容・健康意識がプロテイン市場をけん引

週間アクセスランキング

1位 2024.08.02

提言論文 値上げほどの値打ち(価値)はないー消費者の主要30ブランド価値ランキング

2位 2024.03.13

戦略ケース なぜマクドナルドは値上げしても過去最高売上を更新できたのか

3位 2025.02.05

提言論文 新しい群れ集団が生む市場ダイナミズム

4位 2024.03.08

消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い

5位 2013.03.22

MNEXT ビックカメラによるコジマの買収はメーカーを巻き込んだ衰退業界再編の始まり

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area