販売組織とは、その企業が市場あるいは顧客に対し、企業が販売する商品・販売方法・人・情報などの諸要素を最も効果的に発揮できるようにするための組織編成のあり方をさします。組織編成の基軸として大きく、地域別、事業・商品別、対象別(ルート別・市場別)、機能別の四つの要素があります。
地域ブロック、都道府県、あるいは市区などの広がりがあります。各地域で顧客がどのように集中しているかの密度によってそのくくり方は変わります。
商品の性格(生産財・消費財、最寄り品・専門品など)によって、また要求される商品知識や技術知識によって、売手に必要とされる技術・主体条件が変わります。営業を支援するサポート組織やスタッフ組織が配置される場合があります。
顧客に対応した組織編成であり、たとえば一般家庭用・業務用といった区分であり、また重要度の高い顧客への専任組織といった対応組織をさします。また、販路や流通ルート別に編成されることで、よりルート接近力を高めることが意図されます。(ルートの広がりによって対応組織も変わる)
販売活動、販売企画、宣伝・販促、業務情報支援などの機能ごとに、組織を配置するやり方です。
販売組織編成には次のポイントがあります。
- 単一軸から複数軸化(地域だけでなく、さらに市場軸、ルート軸の取り入れ)
- 対象別あるいは市場別の編成が増加(顧客や流通の上位集中化の進行によって)
- あまり小さな単位としないこと(完結力が低下する)
- 編成軸は固定的なものとせず、定期的に見直すこと
などが必要とされます。
参照コンテンツ
- 営業現場の科学
- マーケティング用語集 事業・商品別組織
- マーケティング用語集 機能別組織
- マーケティング用語集 マトリックス組織
- マーケティング用語集 組織戦略の最適化
- マーケティング用語集 販売組織のマネジメント
おすすめ新着記事

成長市場を探せ キャッシュレス決済のなかでも圧倒的なボリュームを誇るクレジットカード決済は、2024年、3年連続の2桁成長で過去最高を連続更新するとともに、初の100兆円台にのせた。ネットショッピングの浸透も拡大に拍車をかけている。 キャッシュレス市場の雄、クレジットカードは3年連続過去最高更新(2025年)
キャッシュレス決済のなかでも圧倒的なボリュームを誇るクレジットカード決済は、2024年、3年連続の2桁成長で過去最高を連続更新するとともに、初の100兆円台にのせた。ネットショッピングの浸透も拡大に拍車をかけている。

消費者調査データ トップは「ドライゼロ」、2位を争う「オールフリー」「のんある気分」
アップトレンドが続くノンアルコール飲料。調査結果は「アサヒ ドライゼロ」が首位を獲得、上位にはビールテイストが目立つなかで、「のんある気分」が健闘している。再購入意向では10位内にワインテイストやカクテルテイストの商品も食い込み、ジャンルとしての広がりを感じさせる。

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 清貧・ゆとり世代が消費を牽引!賞与の使い道は?
近年賃金上昇の流れが広がるなかで、今年の消費を占う意味でも冬季賞与への関心が高まっていた。そこで、冬季賞与がどのように使われているか、「103万円の壁」の問題がどの程度関心を持たれているかを調査した。



