販売活動にはメーカー・卸店・販売店・消費者・影響者の五人の関与者がいてそれをもとに九つの説得場面が生まれます。このようなしくみを私たちはペンタゴンモデルと呼んでいます。
キーマンとは文字通り販売の鍵を握っている人のことですが、販売の場面によってその捉え方が異なってきます。
- 消費者への説得場面
- 販売店(卸店)への説得場面
Aの場合、消費者の購買を左右させるような影響者がキーマンとなります。このキーマンはオピニオンリーダーもしくはオピニオングループと呼ばれますが、業界や扱う商品によって変化します。
Bの場合は、メーカーからの購買において直接裁量権を持っている人がキーマンとなります。
このようにキーマンはふたつの側面から捉えることができますがAの場合ではキーマンをどう特定するかが困難でかなり恣意的な要素が大きくなるので以下ではBに焦点を絞って考えていきます。
販売店へうまく商品を売り込むには、キーマンへアプローチすることが重要かつ近道ですが、その基本ステップは
- キーマンの所在を把握する
- キーマンと重点的にコミュニケーションする
となります。キーマンの所在とは言い換えれば「現場にいるのか本社にいるのか」です。店頭オペレーションがフレキシブルなら前者、マニュアル化が発達しているなら後者と考えるのが一般的です。
キーマンが特定できたら、あとは集中的にコミュニケーションを重ねるのみですが、その際キーマンの問題意識がどこにあるのかを注意深く読み取り、そこから提案につなげるというプロセスを踏むことが大切になります。
参照コンテンツ
おすすめ新着記事
消費者調査データ サブスクリプションサービス 広く利用される「プライムビデオ」、音楽サブスクには固定ファンも
調査結果を見ると、「Amazon プライムビデオ」が全項目で首位となった。「プライムビデオ」は認知率で認知率は8割強、利用経験では唯一4割強、今後の利用意向でも3割を超えている。
消費者調査データ シャンプー(2024年11月版) 「ラックス」と「パンテーン」、激しい首位争い
調査結果を見ると、「ラックス(ユニリーバ)」と「パンテーン(P&G)」が複数の項目で僅差で首位を競り合う結果となった。コロナ禍以降のセルフケアに対する意識の高まりもあって、シャンプー市場では多様化、高付加価値化が進んでいる。ボタニカルやオーガニック、ハニーやアミノ酸などをキーワードに多様なブランドが競うシャンプー市場の今後が注目される。
消費者調査データ レトルトカレー(2024年11月版) 首位「咖喱屋カレー」、3ヶ月内購入はダブルスコア
調査結果を見ると、「咖喱屋カレー」が、再購入意向を除く5項目で首位を獲得した。店頭接触、購入経験で2位に10ポイント以上の差をつけ、3ヶ月内購入では2位の「ボンカレーゴールド」のほぼ2倍の購入率となった。