営業活動は自社が創出した製品の価値を最終ユーザーに伝達するという意味において非常に重要な役割を担っています。ところが実際の現場ではそれとは全く異なることが行われてきました。つまり「顧客にどれだけ商品の価値を伝えたか」ではなく「どれだけ売ったか」が問題にされてきました。
このようなノルマ達成型営業が成立していたのは、あくまでも成長を前提とした場合だけです。現在のような低成長下では効力を生まないことは業種を問わず事実となって表れているばかりか、営業マンの士気やモラルの低下にまでつながってしまい、若年層の営業離れに拍車をかけることにもなりかねません。
ノルマ達成型営業に代わる新しい営業体系として提案型営業が考えられます。提案型営業とは、一言でいえば「顧客の長期的な繁栄を実現させるための支援活動」となります。提案型営業がノルマ達成型営業と大きく異なるのは、
- 顧客に満足してもらうことによって
- 自社(従業員)の満足につながる
ということです。最終的に自分が満足することによって営業活動に魅力と充実感が感じられるようになります。
提案型営業が新しい営業活動として定着するためには、いくつかの条件をクリアしなければなりません。
- 職場全体でのコミュニケーションと相互理解
- 成功体験の蓄積
- 組織・体制のバックアップ
営業スタイルを変えるということは過去を否定することであり、大変な決断が必要とされます。しかし成功体験を重ね、全社で盛り上げていくことによって不安を自信へ変化させることができるのです。
参照コンテンツ
おすすめ新着記事
消費者調査データ サブスクリプションサービス 広く利用される「プライムビデオ」、音楽サブスクには固定ファンも
調査結果を見ると、「Amazon プライムビデオ」が全項目で首位となった。「プライムビデオ」は認知率で認知率は8割強、利用経験では唯一4割強、今後の利用意向でも3割を超えている。
消費者調査データ シャンプー(2024年11月版) 「ラックス」と「パンテーン」、激しい首位争い
調査結果を見ると、「ラックス(ユニリーバ)」と「パンテーン(P&G)」が複数の項目で僅差で首位を競り合う結果となった。コロナ禍以降のセルフケアに対する意識の高まりもあって、シャンプー市場では多様化、高付加価値化が進んでいる。ボタニカルやオーガニック、ハニーやアミノ酸などをキーワードに多様なブランドが競うシャンプー市場の今後が注目される。
消費者調査データ レトルトカレー(2024年11月版) 首位「咖喱屋カレー」、3ヶ月内購入はダブルスコア
調査結果を見ると、「咖喱屋カレー」が、再購入意向を除く5項目で首位を獲得した。店頭接触、購入経験で2位に10ポイント以上の差をつけ、3ヶ月内購入では2位の「ボンカレーゴールド」のほぼ2倍の購入率となった。