商品をサンプリングする手法は古くから行われてきたSPの手段です。特に飲料・食品・日用雑貨等ではよく行われてきました。このサンプリングがいま多くの業界で実施され活況を呈しています。
その要因のひとつに、新コンセプト商品の増加(多機能・高付加価値型商品)や新市場創造型商品の増加があげられます。新たなコンセプトや未知の領域の商品を知ってもらうには、実際に使ってもらう事が最も効果的だからです。単なる商品認知の率を上げるにはマス広告は有効ですが、試用促進、体験促進のためには、実物接触にまさるものはありません。
サンプリングの方法には、メディア(新聞・雑誌等)で募集する、個別配布する、ダイレクトメール、クロスサンプリング(既存商品に添付する)など、様々な方法がありますが、いかに、効率的にターゲットに届けるか、ということがポイントです。
無差別にサンプリングをすることほど無駄なことはありません。モニター募集という方法でターゲットを特定化し、サンプリングの効率をあげる方法もあります。ただし、この欠陥は、あまり数多くが応募してこないということにあります。やはり、サンプリング効果は数を必要とするのです。
得意先を介して、ターゲットとなりそうなユーザーにサンプリングを実施してもらうという方法があります。化粧品、酒販店などの対面販売が主体の得意先をもっている場合には有効です。
また、ターゲットとなりそうな集団を狙うという方法もあります。職場、学校、サークルなどに狙いをつけ、その集団のリーダーを介してサンプリングを行う方法です。こうした活動は、支店、営業所の主体的な取り組みが必要です。
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