ポイント・オブ・パーチェス=通称POPは、売場で商品を直接宣伝する広告物の事です。POPは第2の販売員とも呼べる重要なもので、販売員の代わりに商品の陳列場所を消費者に明示し、かつ、商品の機能・価格を説明してくれるものです。POPは、ときに、販売員以上の働きをします。言葉だけでなくイメージに訴えた方が効果的な場合、視覚的な機能で顧客を説得します。手書きPOPの新鮮さも見逃せません。
消費者の購買行動は衝動的になっているとされています。店舗での情報によって、購入商品を決めるという衝動的な購買行動になっています。通常、消費者の店頭での購買決定には、
- 店頭情報の瞬間的処理によって判断されるものと、
- 蓄積された記憶によって処理されるもの
があります。前者は、価格や店頭での推奨によって決めるもので、後者は広告を見たとか、冷蔵庫に切れているといった記憶情報で処理されるものです。
POP、ショーカードの開発、採用においては、この消費者のふたつの情報処理の態度をうまくミックスし購入へと誘引することがポイントになります。
POPは、顧客への重要な販促手段であるばかりではなく、店舗内での作業を効率化する役割を担っております。普通の売場ではゴンドラの棚板にPOPやショーカードが添付され、商品名や価格、バーコードが記入されています。
このように、棚板に固定することで、商品の陳列位置が固定され、パート社員などが品出しをする場合どこへ置くべきかをはっきりとさせます。また、バーコードをなぞるだけで発注業務が簡素化されるなどの機能も果たしています。売場での消費者への情報提供と同時に、店内の作業員にも情報を発信しているのです。
おすすめ新着記事
消費者調査データ レトルトカレー(2024年11月版) 首位「咖喱屋カレー」、3ヶ月内購入はダブルスコア
調査結果を見ると、「咖喱屋カレー」が、再購入意向を除く5項目で首位を獲得した。店頭接触、購入経験で2位に10ポイント以上の差をつけ、3ヶ月内購入では2位の「ボンカレーゴールド」のほぼ2倍の購入率となった。
「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 伸長するパン市場 背景にある簡便化志向や節約志向
どんな人がパンを食べているのか調べてみた。主食として1年内に食べた頻度をみると、食事パンは週5回以上食べた人が2割で、特に女性50・60代は3割前後と高かった。パン類全体でみると、朝食で食事パンを食べた人は女性を中心に高く、特に女性50代は6割以上であった。
成長市場を探せ コロナ禍の落ち込みから再成長する惣菜食市場
コロナ禍で打撃を受けた市場のひとつに惣菜市場がある。特に外出自粛の影響を受けた百貨店の惣菜などが落ち込んだ。しかし、翌21年には早くも持ち直し、22年、23年と2年連続で過去最高を更新した。