生活密着販促とは、当たり前に聞こえますが、消費者の生活リズムに従って、消費者が求めている商品を正しく販促するということです。生活には主体があります。そして、目的、動機があり、時間があります。つまり、どんなターゲットに、どんな目的のために、どのようなものを、いつ販促にかけるかということを決めることです。
具体的には、
- 店舗が属する生活商圏でおきている生活催事を起点に販促課題を設定する
- そのために、生活商圏情報を具体的に収集する
- 生活催事にあった商品のMDを行う
となります。
分かりやすく言えば、町内の小学校の遠足があり、そのためにお弁当箱を、小学校のゴミを持ち帰るという指導どうり、(使い捨てではない)普通のお弁当箱を通常より多く仕入れ、特売にかける、となります。これが生活密着販促です。
こうした情報は、店舗に努めているパートからも入手できます。また、商圏内の学校、町内会、団体を掌握していれば、この種の情報は収集できます。
- 生活商圏の生の動きを収集する
- どんな商品の購入が発生するか仮説をたてる
- 仮説検証のための販促を実行する
- その結果をPOSで検証する
という手順となります。特に、仮説を立てるということが重要です。生活はひとつの商品で完結する訳ではありません。
先の小学校の遠足の例では、お弁当箱以外に、どんな商品が遠足と関連しているのか、その売場をどのように構成すればよいのか、さらに、いつから販促をかければよいのかは、あくまで仮説の状態での手探りです。こうした仮説に基づいて実験された結果だけが、この実態を証明してくれるのです。
何もしないでPOSを眺めていたのではこうした発見はできません。
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