CSRとは、「Corporate Social Responsibility」の頭文字をとった表現で、日本語では一般的に「企業の社会的責任」といわれています。CSRには多くの解釈・議論が存在し、企業が社会に対して負う責任、という文字通りの意味のほかには、現在、国際的に合意されている定義は存在しません。国際的な企業活動の拡大・複雑化、環境問題の深刻化、金融・食品・不動産など相次ぐ企業の不祥事発覚などにより、企業の評価基準としての重要性が注目されるようになっており、ISO(国際標準化機構)による規格化の決定、日本においては経済産業省の委員会発足、経済同友会の指標提示などの動きが見られます。また、企業側でもCSR専門部署を開設するなどCSRの理念を取り入れ、活動につなげる動きが増加してきています。
社会的責任と一言でいっても、責任を果たす必要のある側面は地域や時代によって異なるため、CSRを評価する際にも複数の軸が必要になります。 そのなかで、英環境専門コンサルティング会社サスティナビリティ社のジョン・エルキントン氏が提唱した「トリプル・ボトムライン」の考え方は、企業の活動を「経済(的繁栄)」だけではなく、「社会(的公正)」「環境(的向上)」という三つの側面から評価しようとするもので、CSRの基準として国際的に広く受け入れられています。ボトムラインとは、決算書の最終行、即ち企業損益の最終結果という意味です。
参照コンテンツ
おすすめ新着記事
消費者調査データ サブスクリプションサービス 広く利用される「プライムビデオ」、音楽サブスクには固定ファンも
調査結果を見ると、「Amazon プライムビデオ」が全項目で首位となった。「プライムビデオ」は認知率で認知率は8割強、利用経験では唯一4割強、今後の利用意向でも3割を超えている。
消費者調査データ シャンプー(2024年11月版) 「ラックス」と「パンテーン」、激しい首位争い
調査結果を見ると、「ラックス(ユニリーバ)」と「パンテーン(P&G)」が複数の項目で僅差で首位を競り合う結果となった。コロナ禍以降のセルフケアに対する意識の高まりもあって、シャンプー市場では多様化、高付加価値化が進んでいる。ボタニカルやオーガニック、ハニーやアミノ酸などをキーワードに多様なブランドが競うシャンプー市場の今後が注目される。
消費者調査データ レトルトカレー(2024年11月版) 首位「咖喱屋カレー」、3ヶ月内購入はダブルスコア
調査結果を見ると、「咖喱屋カレー」が、再購入意向を除く5項目で首位を獲得した。店頭接触、購入経験で2位に10ポイント以上の差をつけ、3ヶ月内購入では2位の「ボンカレーゴールド」のほぼ2倍の購入率となった。