AR(拡張現実)とは「Augmented Reality」の略で、現実世界をコンピューターにより拡張する技術である。実例としては、レンズを通じて映し出されたモノの情報を文字で表示する透過型レンズなどがある。
ごく一部の人々にしか認知されていなかったAR技術を、ゲームに取り入れることで一気に身近なものへと変えたのが、スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」である。
ポケモンGOの場合、2種類のAR技術を使っている。ひとつは、グーグルマップをベースにした全地球測位システム(GPS)による「位置情報」技術。もうひとつがスマホ内蔵のカメラを使った技術だ。ポケモンGOが全世界で大きな話題となったひとつの理由が、この現実世界と重ね合わせたAR映像の魅力にあることは間違いない。アプリには、ポケモンが登場した状態をスクリーンショット(画面イメージ)として撮影する機能が付いている。ツイッターやフェイスブックなどの交流サイト(SNS)にユーザーが撮影した写真が投稿されたことで、口コミを通じてポケモンGOの魅力は急速に広まった。
ARは「拡張」という言葉が指すとおり、現実世界で人が感知できる情報に「何か別の情報」を加え、現実を「拡張」表現する技術やその手法のことだ。
一方で、VRはバーチャル(仮想)という言葉から、架空の世界を連想させるが、空想の世界を作り上げ体験することだけがVRではない。バーチャル(仮想)も含めたあらゆる空間表現を、「まるで現実(リアリティ)であるかのように」体験するための技術や取り組みである。
2016年は「VR元年」と言われ、HTC Vive Pre、Oculus Rift VR 、PlayStation VRなどの主要なHMD(Head Mount Display)が出揃い、様々なソフトが体験できるようになった。
また、CGなどで作られた人工的な仮想世界に現実世界の情報を取り込み、現実世界と仮想世界を融合させた世界をつくる技術を活用したMR(Mixed Reality:複合現実)という技術もある。
関連用語
参照コンテンツ
おすすめ新着記事
消費者調査データ レトルトカレー(2024年11月版) 首位「咖喱屋カレー」、3ヶ月内購入はダブルスコア
調査結果を見ると、「咖喱屋カレー」が、再購入意向を除く5項目で首位を獲得した。店頭接触、購入経験で2位に10ポイント以上の差をつけ、3ヶ月内購入では2位の「ボンカレーゴールド」のほぼ2倍の購入率となった。
「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 伸長するパン市場 背景にある簡便化志向や節約志向
どんな人がパンを食べているのか調べてみた。主食として1年内に食べた頻度をみると、食事パンは週5回以上食べた人が2割で、特に女性50・60代は3割前後と高かった。パン類全体でみると、朝食で食事パンを食べた人は女性を中心に高く、特に女性50代は6割以上であった。
成長市場を探せ コロナ禍の落ち込みから再成長する惣菜食市場
コロナ禍で打撃を受けた市場のひとつに惣菜市場がある。特に外出自粛の影響を受けた百貨店の惣菜などが落ち込んだ。しかし、翌21年には早くも持ち直し、22年、23年と2年連続で過去最高を更新した。