スタグフレーションとは、stagnation(停滞)とinflation(インフレーション)の合成語で、経済活動の停滞(不況)と物価の持続的な上昇が共存する状態を指します。
通常は物価上昇(インフレーション)と景気後退とはトレードオフの関係にあると理解されていますが、スタグフレーションでは、景気が悪化するとともにインフレーションが進行します。インフレーションは景気回復局面で発生すれば雇用や賃金の増加も伴い、デフレーションは景気後退局面で発生すれば雇用・賃金は減少するが物価は安くなります。しかしスタグフレーションは雇用や賃金が減少する中で物価上昇が発生し、貨幣や預貯金の価値が低下するため生活が苦しくなります。
スタグフレーションの要因としては、供給ショック、物価賃金スパイラル、景気後退と通貨価値下落の重合、税制上の要因などが指摘されていますが、主たる原因は供給ショックであり、原油価格の高騰などにより、従来の生産設備や生産工程に行き詰まりが発生し、供給能力が低下することにより発生します。1970年代には、オイルショックによる原油高の影響で、主要先進国は軒並みスタグフレーションに陥りました。
最近では米国経済のスタグフレーション懸念が強く、サブプライムローン問題の表面化もあって、景気後退が懸念される一方で、インフレ圧力が強く意識されています。
参照コンテンツ
おすすめ新着記事
消費者調査データ サブスクリプションサービス 広く利用される「プライムビデオ」、音楽サブスクには固定ファンも
調査結果を見ると、「Amazon プライムビデオ」が全項目で首位となった。「プライムビデオ」は認知率で認知率は8割強、利用経験では唯一4割強、今後の利用意向でも3割を超えている。
消費者調査データ シャンプー(2024年11月版) 「ラックス」と「パンテーン」、激しい首位争い
調査結果を見ると、「ラックス(ユニリーバ)」と「パンテーン(P&G)」が複数の項目で僅差で首位を競り合う結果となった。コロナ禍以降のセルフケアに対する意識の高まりもあって、シャンプー市場では多様化、高付加価値化が進んでいる。ボタニカルやオーガニック、ハニーやアミノ酸などをキーワードに多様なブランドが競うシャンプー市場の今後が注目される。
消費者調査データ レトルトカレー(2024年11月版) 首位「咖喱屋カレー」、3ヶ月内購入はダブルスコア
調査結果を見ると、「咖喱屋カレー」が、再購入意向を除く5項目で首位を獲得した。店頭接触、購入経験で2位に10ポイント以上の差をつけ、3ヶ月内購入では2位の「ボンカレーゴールド」のほぼ2倍の購入率となった。