最新データの分析から、これからの消費動向を予測し、企業の戦略立案に役立つ切り口を紹介する「消費社会白書」の2018年版が、お手軽なPDFダウンロードでご利用いただけます。
今回注目したのは、消費を牽引する「20代女子」「共働き子育て層」「60才以上の高資産層」や、「コンビニ」「食品スーパー」「Amazon」が三強となっている小売の状況などです。
特に「20代女子」は、「スマホ」「海外旅行」「Instagram」が三種の神器で、様々な商品やサービスを利用していることが特徴です。
そのほか、「ピンボール」のように様々な情報を行き来し、購入を決定する購買行動にも着目。食事の内容や調理ステップなどから、現代人の食生活についても詳しく調査しました。
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消費社会白書2018 構成
第1章 世界と日本についての見方-近代的価値の揺らぎと階層意識公開中
第2章 情報ネットワークと社会関係の世代断裂公開中
第3章 「昭和的価値意識」の転換と「アインデンティティ」志向公開中
第4章 消費回復を支える「自己ブランディング」と世代交代公開中
第5章 家族団らんから「ひとり最適化」が進む食生活公開中
第6章 情報化がもたらす買い物行動の「メルティング」公開中
第7章 消える業態垣根とロングテール化する小売業公開中
第8章 リスク資産運用を迫られる預貯金偏重の資産選択行動公開中
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第1章 世界と日本についての見方-近代的価値の揺らぎと階層意識
世界情勢の先行き不透明感から、過半数が紛争への危機意識を持っている。自国産業に対する保護の意識が過半数を超え、自由競争、市場原理主義といった競争的な意識は大勢とはなっていない。日本国内では階層化が進み、生活スタイルや財の所有にも階層間の差が表れている。
第2章 情報ネットワークと社会関係の世代断裂
スマートフォンの所有は世代によって開きはあるものの、拡大しており、情報源の数が増える一方で、接する情報源の種類には大きな世代差がある。リアルな社会関係のあり方も世代によって異なり、情報源と社会関係の世代間で断裂が生まれている。
第3章 「昭和的価値意識」の転換と「アインデンティティ」志向
社会のあり方の変化によって理想や夢、あたたかな家庭といった昭和的価値意識が退潮しつつある。一方で世代交代によって「自己実現」「悠々私的」の意識が強まろうとしている。同調圧力下でのアイデンティティ志向も確認され、今後一層の個人を重視した意識の上昇が予想される。
第4章 消費回復を支える「自己ブランディング」と世代交代
改善する雇用・収入環境を背景に消費は堅調に推移している。アイデンティティ志向を背景にした、「自己ブランディング消費」が台頭している。堅調な消費を支える牽引役は、20代女子、子育て共働き層、60代高資産層の三層である。
第5章 家族団らんから「ひとり最適化」が進む食生活
ファミリーでも「イエ食」「ひとりメシ」が定着し、女性シングルでは「サラダメイン」の食事が生まれている。各々の生活に合わせて、食へのこだわりを満たすため、家族団らんの食事から自分が好きなものを食べる、「ひとり最適化」の兆しがみえる。
第6章 情報化がもたらす買い物行動の「メルティング」
急速に進む情報化により、購入の意思決定プロセスにさまざまな情報が介在するようになっている。従来の段階的な購買行動モデルでは説明できず、情報を行ったり来たりする「ピンボール」型の様相を呈している。
第7章 消える業態垣根とロングテール化する小売業
流通業界では、業態の垣根を越えた競争が激化している。特に食品スーパー、コンビニエンスストア(CVS)、ECの3者間競争が加速しているが、未だ覇者はみえていない。競争の行方を、生活者のニーズも踏まえて俯瞰する。
第8章 リスク資産運用を迫られる預貯金偏重の資産選択行動
「収入の崖」の存在により、主体的な老後生活のためのリスク資産運用の必要性が高まっている。リスク資産保有を妨げる要因はリスク回避姿勢の根強さ、金融知識の不足にある。
補遺
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