最新のオリジナル調査のデータ分析から、これからの消費動向を予測し、企業の戦略立案に役立つ切り口を紹介する「消費社会白書2019」がPDFダウンロードに登場しました。
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第1章 消費者の人口統計的なマジョリティ像
地方での高齢化や若年層の未婚化、単独世帯、都心でのクリエイティブワーカーと夫婦共働きの台頭、広がりをみせる収入や資産の格差などが、さまざまなデータから見えてくる現在の消費者の姿である。世代は消費者の意識と行動を捉える重要な切り口であり、世代交代を通じて中長期的な行動の変化をもたらしていく。
第2章 大勢を占めるネット情報依存の消費行動
スマートフォンの普及を背景に、日常生活のあらゆる行動にネットが影響を与えている。消費者はネットの情報に懐疑的な姿勢を保ちつつも、ネットに依存した消費行動も見受けられる。
第3章 自己規律意識とあたたかな家族社会意識
自分に厳しく他人には優しい「規律互助」が現在の最有力の価値観である。中長期亭な世代交代は、価値意識の中長期的な変化の原動力となっている。今後も注目される6つのデモグラフィック変動は、さまざまな価値意識の変化をもたらす。
第4章 日本人の欲望類型と消費
質的調査を通じて得られた価値マップにもとづいて、量的調査と分析による検証を試みた結果として、新たに8つの欲望類型を見出した。「欲望のオクタゴン(八角形)」として見出された欲望類型の特徴をみると、通念であるマズローの「不可逆的欲求段階説」からの欲望の構造転換が示唆される。この欲望は、消費意識や消費行動に強く影響していた。
第5章 堅調な消費支出の要因分析
消費は底堅く推移している。短期的な消費支出増加には「ネット情報依存度」が、中長期的な消費支出変動には「予想生涯所得水準」が、重要な役割を果たす。短期的なリスク要因として、消費税増税は支出意欲を減退させる可能性がある。一方で、世代交代に伴う予想生涯所得の上昇が中長期的な消費支出増加に寄与すると期待される。
第6章 食生活の家族規範と現実
「家族の食卓」「和食」「女性調理」は維持されるが、「個食」「和食以外のメニュータイプ」など新たな潮流が生まれている。女性は調理の手間を省くことへの罪悪感が根強いが、実際には加工食品を利用するジレンマがある。現在の食は、「家族主義」「規範意識」「情報」が特徴である。
第7章 ブランドのライフサイクル
ロングセラーブランドによって既存顧客の流出は、商品カテゴリーやブランドを問わず共通の課題である。既存顧客の流出は各ブランドに個別要因があり、避けられない。いかにして新規顧客を獲得し、顧客の新陳代謝を図るかがロングセラーブランド存続のカギとなる。
第8章 購入先の選択行動-購入商品と購入先のロングテール化
Amazonやドラッグストアが食品も取り扱うようになり、食品購入先としてのチャネル間競争は激化している。また、チャネルへの期待は地域によっても大きく異なりエリア別チャネル別の戦略的対応が迫られている。
第9章 揺れる購買行動
購買行動でも情報依存が進み、意思決定に時間を要するようになっている。様々な情報に触れ、「買いたい」気持ちが上下しながら購入に至る、現在の購買行動の実態を追った。
補遺
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