伊藤ハム米久ホールディングスの2023年3月期連結決算は、売上高9,227億円(前年同期比8.0%増)、営業利益230億円(同6.6%減)、経常利益260億円(同8.9%減)と、増収減益であった。売上高は食肉価格の上昇、加工食品の価格改定により増収、利益は原材料価格・光熱費等の上昇によるコスト増が響き減益となった。セグメント別には、加工食品事業は増収(同2.7%増)減益(同52.3%減)、食肉事業は増収(同11.9%増)増益(同21.7%増)となった。加工食品事業では、原材料・光熱費等の上昇によるコスト増を価格改定でカバーしきれず、大幅減益。食肉事業では、牛肉価格の上昇により、海外事業アンズコフーズの業績が好調に推移し、大幅増益となった。2021年度から、「既成概念の打破」と「強味の再認識」による更なる成長・飛躍を基本指針とする「中期経営計画2023」がスタート、「経営基盤の強化」「収益基盤の強化」「新規事業・市場への取り組み」「サステナビリティへの取り組み」を主要テーマとして、推進している。最終年度となる2023年度は、引き続き経営基盤・収益基盤の強化を進め、新たな市場ニーズへの対応に加え、社会や環境に配慮した取り組みを行い、売上高9,300億円、営業利益230億円、経常利益250億円を目指す。
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