2023年11月期連結決算は、売上高4,551億円(前年比5.8%増)、営業利益197億円(同22.6%減)と増収減益となった。売上高は海外での売上伸長に加え、国内事業における調味料・業務用タマゴの価格改定等により増収となり、営業利益は海外伸長による増益があったものの、主原料やエネルギー・一般原資材の高騰により減益となった。 2019年に グループの長期ビジョン「キユーピーグループ 2030ビジョン」を策定、第1段階として19年度より3年間の中期経営計画を開始したものの、20年度は主原料の高騰影響、コロナの影響により、過去に例を見ない大幅な減益に。消費者の買い物行動が変化するなか、企業体質の転換を図るべく中期経営計画を2年で終了。21年度より新たに4年間の中期経営計画を開始し、「商品」軸から「市場」を軸とする体制に移行、事業区分も変更した。 中期経営計画では、「持続的成長を実現する体質への転換」をテーマと し、「利益体質の強化と新たな食生活創造」「社会・地球環境への取り組みを強化」「多様な人材が活躍できる仕組みづくり」の3つの方針に基づいて、事業活動を進めている。2024年11月期は、穀物・エネルギー相場、高病原性鳥インフルエンザや為替の動向など、引き続き不透明な経営 環境が見込まれる。こうしたなか、海外への資源投下を進め、中国・東南アジア・北米を中心に、KEWPIEブランドの浸透を加速させていく。国内では引き続きお客様の多様化するニーズに対応するととも に、収益性・生産性の向上にも取り組む。また、持続的な成長を実現するために、未来に向けた投資を拡大していく方針である。
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