丸大食品の2024年3月期の連結決算は、売上高2,288億円(前年同期比3.1%増)、営業利益31億円(前期は14億円の損失)で増収増益となった。売上高は人流回復により外食産業やコンビニエンスストア向け商品、デザート類などの販売が伸長したことや、価格改定の効果もあり、加工食品事業、食肉事業ともに堅調に推移し、増収。営業利益は、原材料価格の上昇などのコスト増加要因があるものの、価格改定による効果や継続的なコスト削減に努めた結果、黒字に転換した。セグメント別では、加工食品事業はハム・ソーセージ部門において中元・歳暮ギフトの売上高が減少したものの、主力商品の「燻製屋」シリーズやロースハムなどの「たっぷり使える」シリーズでの販促活動など諸施策の実施や価格改定の効果もあり、売上高655億円(前年同期比1.7%増)。調理加工食品部門ではコンビニエンスストア向け商品や外食産業向けなどの業務用商品の需要が拡大したことなどから売上高869億円(同5.1%増)。セグメント全体では売上高1,524億円(同3.6%増)、セグメント利益21億円(前期は17億円の損失)となった。食肉事業では、牛肉から割安感のある豚肉などに需要がシフトしたことから牛肉の売上高は前年を下回ったが、豚肉が伸長し、売上高763億円(同2.0%増)となった。 2025年3月期は、真に社会的存在価値が認められる企業を目標として掲げ、5つの基本方針「新たな顧客価値の創造」「収益構造の改革」「事業領域の拡大」「人財の育成」「持続可能な社会への貢献」のもと、売上高2,350億円(前年比2.7%増)、営業利益40億円(同28.3%増)を目指す。
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