日本ハムの2018年3月期の連結決算は、売上高1兆2,692億円(前年同期比5.6%増)、営業利益492億円(同8.5%減)、税引き前当期純利益505億円(同2.7%減)と、増収減益となった。加工事業本部におけるハム・ソーセージ部門の売上は、コンシューマ商品はTVCMの投入など販促を積極的に実施した「シャウエッセン」が堅調に推移したことに加え、「豊潤あらびきウインナー」の店頭販促を強化したが、「彩りキッチン」が伸び悩み、前年並みとなった。加工食品部門の売上は、コンシューマ商品は、アイテムの拡充や既存品を強化した「とろける4種チーズのハンバーグ」、「天津閣」が伸長したが、「中華名菜」、「石窯工房」が競争激化により伸び悩み、前年を下回った。利益面では、加工部門の運賃の高騰や製造部門における人手不足を背景とした人件費の増加、米国・チリ・豪州が苦戦した海外事業が営業損失47億4200万円を計上したことなどもあり、営業利益は減益となった。 「新中期経営計画パート5」の最終年度である2017年度は連結売上高・営業利益ともに目標を下回り、収益力強化に課題を残す結果となった。2018年4月からは、長期的な成長を見据えて「中期経営計画2020」をスタート、2021年3月期までの中計期間をニッポンハムグループの「あり たい姿」の実現に向けた「未来につなげる仕組み作り」の時期とし、持続可能な社会の実 現に貢献できる企業となるための仕組み作りに注力する。
企業活動分析/戦略分析シートのご利用には有料の会員登録が必要です。
本コンテンツでは、企業の戦略や活動を当社独自のフレームに沿って時系列で整理しています。
各企業の決算情報やニュースリリースをチェックする手間をかけることなく、戦略や事業環境を素早く把握できます。競合比較や業界分析などに幅広くご活用ください。
現在、企業活動分析/戦略分析シートのサンプルを無料公開しています。無料会員への登録でダウンロードできますので、ぜひお試しください。
企業活動分析レポートのダウンロード
- バックナンバー
企業活動分析に関する基調論文
参照コンテンツ
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事
消費者調査データ サブスクリプションサービス 広く利用される「プライムビデオ」、音楽サブスクには固定ファンも
調査結果を見ると、「Amazon プライムビデオ」が全項目で首位となった。「プライムビデオ」は認知率で認知率は8割強、利用経験では唯一4割強、今後の利用意向でも3割を超えている。
成長市場を探せ コロナ禍の壊滅的状況からV字回復、売上過去最高のテーマパーク
コロナ下では長期休業や入場制限などを強いられ、壊滅的ともいえる打撃を被ったテーマパーク市場、しかし、コロナが5類移行となった2023年には、売上高は8,000億円の大台を突破、過去最高を記録した。
消費者調査データ シャンプー(2024年11月版) 「ラックス」と「パンテーン」、激しい首位争い
調査結果を見ると、「ラックス(ユニリーバ)」と「パンテーン(P&G)」が複数の項目で僅差で首位を競り合う結果となった。コロナ禍以降のセルフケアに対する意識の高まりもあって、シャンプー市場では多様化、高付加価値化が進んでいる。ボタニカルやオーガニック、ハニーやアミノ酸などをキーワードに多様なブランドが競うシャンプー市場の今後が注目される。