エスビー食品の2024年3月期の連結決算は、売上高1,264億円(前期比4.8%増)、営業利益78億円(同44.1%増)と増収増益となった。食料品事業で即席グループや香辛調味料グループが伸長したことなどから、売上高が増加。また、原材料価格が高騰する中、高付加価値製品を中心とした積極的な販促や、価格改定の効果などによる売上高の増加に加え、原価低減や経費削減に努めたことなどから、各段階利益は大幅な増益となった。セグメント別では、スパイス&ハーブ分野は、スティックタイプなどのカレー粉が伸長したほか、ラインアップが豊富な「SPICE&HERB」シリーズなどの洋風スパイスや業務用香辛料も堅調に推移し、増収。即席分野は、主力の「ゴールデンカレー」が国内外で大きく伸長するとともに、「赤缶カレーパウダールウ」や「栗原はるみ わたしのカレー」などのパウダールウ製品も伸長し、増収となった。香辛調味料分野は、お徳用タイプ等のチューブ製品が伸長し、「李錦記」ブランド製品や「町中華」シリーズも順調に推移したため、増収。インスタント食品その他分野は、パスタソースでは「まぜるだけのスパゲッティソース」シリーズが順調に推移するとともに、業務用製品も順調に推移したことにより、増収となった。2024年度は、調理済食品事業のわらべやデリカへの譲渡に伴う売上高の減少を見込むものの、食料品事業において引き続きスパイス&ハーブグループや即席グループを中心に拡大に努め、売上高の拡大や原価低減に努めることにより、営業利益の拡大を図る。
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参照コンテンツ
- 戦略ケース 家庭用スパイス市場を巡る攻防 -エスビー・ハウス・ミツカン(2005年)
- 消費者調査データ レトルトカレー(2019年10月版)
咖喱屋カレーがククレカレーを逆転、6項目で首位に - 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第116号
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