山崎製パンの2023年12月期の連結業績は、売上高1兆1,756億円(前年比9.2%増)、営業利益420億円(同90.5%増)と大幅な増収増益となり、過去最高益を更新した。行動制限の撤廃による人流の回復やインバウンド需要により小売事業が回復。原材料高騰が長期化するなかでお客様ニーズを捉えた2極化、3極化戦略が奏功した。食パン部門は主力の「ロイヤルブレッド」や低価格帯食パン群が伸長した。菓子パン部門は、主力品に加え、低価格製品が伸長。新製品が好調で前期売上を大幅に上回り、新規連結YKベーキングカンパニーの売上も寄与した。和菓子部門は、主力品にの堅調さに加え新製品も売り上げに寄与した。洋菓子部門は、主力製品が好調だった。調理パン・米飯部門では大徳食品での麺の品質向上により調理面の売上が拡大。また、デイリーヤマザキ事業については、「小売事業業績改善プロジェクト」が軌道に乗り、デイリーホットを中心に店舗改善を進め増収となった。2024年度は、引き続き「いのちの道」の教えに従い、営業・生産が一体となった部門別製品施策・営業戦略、「小委員会によるなぜなぜ改善」による「新しい価値の創造」を実現し、2極化・3極化戦略で価格帯に隙のない製品対応につとめ、ヤマザキパングループ一丸となって業績向上に邁進していく。
企業活動分析/戦略分析シートのご利用には有料の会員登録が必要です。
本コンテンツでは、企業の戦略や活動を当社独自のフレームに沿って時系列で整理しています。
各企業の決算情報やニュースリリースをチェックする手間をかけることなく、戦略や事業環境を素早く把握できます。競合比較や業界分析などに幅広くご活用ください。
現在、企業活動分析/戦略分析シートのサンプルを無料公開しています。無料会員への登録でダウンロードできますので、ぜひお試しください。
企業活動分析レポートのダウンロード
- バックナンバー
企業活動分析に関する基調論文
参照コンテンツ
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 伸長するパン市場 背景にある簡便化志向や節約志向(2024年)
- 戦略ケース 値上げと小売業の競争 物価上昇で小売とメーカーは新競争時代に突入(2022年)
- 戦略ケース 国産小麦100%使用パンを拡充 (2008年)
- 戦略ケース 「顧客本位・良品提供」の理念で価値提供 (1995年)
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第112号 消費増税ついに「10%」も―駆け込み購入、盛り上がり欠く
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第107号 2019春の食品値上げラッシュ!値上げ方法で明暗
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事
消費者調査データ サブスクリプションサービス 広く利用される「プライムビデオ」、音楽サブスクには固定ファンも
調査結果を見ると、「Amazon プライムビデオ」が全項目で首位となった。「プライムビデオ」は認知率で認知率は8割強、利用経験では唯一4割強、今後の利用意向でも3割を超えている。
成長市場を探せ コロナ禍の壊滅的状況からV字回復、売上過去最高のテーマパーク
コロナ下では長期休業や入場制限などを強いられ、壊滅的ともいえる打撃を被ったテーマパーク市場、しかし、コロナが5類移行となった2023年には、売上高は8,000億円の大台を突破、過去最高を記録した。
消費者調査データ シャンプー(2024年11月版) 「ラックス」と「パンテーン」、激しい首位争い
調査結果を見ると、「ラックス(ユニリーバ)」と「パンテーン(P&G)」が複数の項目で僅差で首位を競り合う結果となった。コロナ禍以降のセルフケアに対する意識の高まりもあって、シャンプー市場では多様化、高付加価値化が進んでいる。ボタニカルやオーガニック、ハニーやアミノ酸などをキーワードに多様なブランドが競うシャンプー市場の今後が注目される。