サッポロホールディングスの2023年12月期の連結決算は、売上収益5,186億円(前年同期比8.4%増)、事業利益156億円(同67.9%増)、営業利益118億円(同17.0%増)であった。ビール強化と構造改革を着実に実行するとともに、将来成長に向けた取り組みも実行し、増収増益、年初計画を達成、中計初年度として順調なスタートを切った。事業セグメント別にみると、売上の73%を占める酒類事業は、業務用市場の順調な回復、価格改定、北米での好調な販売、2022年8月にStone社がグループに加わったこと等により増収(前期比12.6%増)。食品飲料事業は、前年のカフェ事業譲渡、自販機オペレーター子会社の清算、SKU削減等の構造改革により減収(同2.0%減)。不動産事業は、「恵比寿ガーデンプレイス」における「センタープラザ」のリニューアル開業、多目的ホール「The Garden Hall/Room」の稼働率増加等により、増収(4.7%増)となった。「中期経営計画(2023~26)」の公表後、内在的課題や機会を踏まえて議論を実施、2024年2月には、中長期的に目指す将来像および経営方針を策定した。2024年度は「Beyond150 ~事業構造を転換し新たな成長へ~」を基本方針とする「中期経営計画2023~26」の2年目として、構造改革に目処をつけ、2025年以降の成長戦略を確かなものとして、売上収益5,235億円、事業利益190億円、営業利益176億円を見込む。
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